2016年、全日本ラリー選手権には引き続きランサー・エボリューション]で参戦した奴田原文雄。開幕戦こそ4位に留まったものの、第2戦以降は着実に表彰台を獲得、第5戦の洞爺で待望のシーズン初優勝を飾りチャンピオン争いを展開。タイトル奪還を賭けた最終戦、フルアタックで臨んだ奴田原は惜しくもリタイアを喫する結果となってしまったが、その戦いぶりは多くの人の記憶に留められた。
また、4年ぶりとなるパイクスピークへの参戦、トヨタ・86 14R-60はライバル勢よりも小さいパワーのマシンとなる。これを巧みに駆った奴田原はクラス5位でフィニッシュ、前回の参戦でEV部門優勝を飾っていることもあり地元でも大いに注目を集める存在となった。
そして2016年、奴田原は各社の協力も得て日本初の本格的なラリースクールを立ち上げた。7月には第1回を北海道の陸別町で開催、参加者はドライビングスキルはもちろん“ラリーのイロハ”に至るまで細やかな指導を受けた。
|