新たに改造範囲の狭いRPN車両部門が設立され、6クラスに再編された全日本ラリー選手権。奴田原文雄選手は佐藤忠宜選手とのコンビで引き続き、ランサー・エボリューション]を駆って最高峰のJN6クラスへと参戦した。
カレンダーは開催順も含めて、前年同様の9大会。ただしモントレーについてはホストタウンが嬬恋村へと変わっている。
奴田原選手組は開幕の唐津、雨にも祟られた難しいコンディションで準優勝。この後、シリーズは雨に見舞われる大会がほとんどとなったが、ターマック/グラベルともにヨコハマタイヤの優れたウェット性能も武器に快走。第2戦、第3戦とグラベルで連勝を飾ると、ポイント係数の大きい第6戦のターマックも制してシリーズ争いを優位に展開。そして天王山となるRally
Hokkaidoを圧勝してチャンピオン奪還に王手をかけると、続く第8戦はマシントラブルから苦戦となったがチーム一丸となった戦いで必要とされるポイントを獲得、最終戦を待つことなく5年ぶりのシリーズチャンピオンに輝いた。そして最終戦、多くのファンが訪れる新城ラリーに凱旋、ここでも優勝を飾って一年を締めくくった。
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