全日本ラリー選手権は、前年同様に北海道から九州まで全9戦のカレンダーで競われた。
そして、大きな話題を集めたのが第3戦で「ADVAN A053」の国内仕様がデビューしたことだ。海外ラリーで鍛えられたこのタイヤ、奴田原にとってはプロトタイプ時代にP-WRC(FIAプロダクションカー世界ラリー選手権)での優勝を飾る走りを支えてくれた強い味方である。待望の国内仕様デビュー、その一戦を堂々の優勝で飾ることに成功した。
その後、シーズン中盤のターマック2連戦は、真夏らしいゲリラ豪雨にも翻弄される中でウェット路面を制してともに優勝。しかし、残念ながら王座奪還に王手をかけたRally
Hokkaidoやハイランドマスターズではアンラッキーにも襲われてしまった。
それでも最終戦の新城ラリーでは、名物ステージの「雁峰林道」でトップを奪い、4万人の大観衆が見守る中で一年を優勝で締めくくった。
|