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【2012年のパイクスに電気自動車で参戦!】
奴田原文雄は2012年7月8日にアメリカのコロラド州で開催される「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(PPIHC)」に、TEAM SHOWから参戦いたします。

「雲へ向かうレース」とも呼ばれているPPIHCは、アメリカでインディ500と並んで最も古い歴史を誇るモータースポーツイベント。
パイクスピーク山の中腹、標高2800mを超える高地のスタート地点から、4301mの頂上までの約20kmを一気に駆け上がり、その速さを競い合うイベントです。

コースは普段は観光道路として使われている一般公道をクローズしたもので、今年からは全域がターマック(舗装路面)となりました。
標高差およそ1400m、この間には大小あわせて156ものコーナーが待ち受けています。中にはガードレースすら無い場所もあり、ドライバーにとってはとてもチャレンジングなステージです。

この大会で奴田原選手が駆るマシンは、ドイツのTOYOTA MOTORSPORT GmbH(TMG)がプロデュースする、電気自動車のレーシングマシン。全長4.1m×全幅1.79m×全高1.04mの車体には42kWhの容量を持つリチウム電池を搭載。このパワーソースで2モーターを駆動、最高出力350kW(約475ps)、最大トルクは実に900Nm(約91.8kgf・m)というハイスペックで、トップスピードは240km/hに達するポテンシャルの持ち主です。

そして走りを支えるのは、もちろんヨコハマタイヤ。既にPPIHCを電気自動車で制しているヨコハマタイヤ、今回の奴田原選手が駆るマシンは伝統のRed in Black「ADVANカラー」にペイントされることとなりました。

昨年は2台の参戦だったPPIHCの電気自動車クラスも、今年は奴田原選手を含めて7台がエントリーする激戦区となっています。
次世代モータースポーツの大きな第一歩として世界中から注目されるPPIHCの電気自動車クラス、奴田原選手の新しいチャレンジに大きなご声援をよろしくお願いいたします。
 


■奴田原文雄コメント

「私自身、パイクスピークは2009年に哀川翔さんが参戦された際に、ドライビングアドバイザー兼コ・ドライバーとして経験しています。その時から『一度は自分で走ってみたい』と思っていたことが現実になったことをとても嬉しく思っており、このプロジェクトを支えてくださっている各位には改めて御礼申し上げます。

電気自動車という、数年後には主流になることが間違いないクルマでモータースポーツをする機会を得られたことはドライバー冥利につきますね。
市販の電気自動車は運転したことがありますが、十分に電気自動車はモータースポーツで可能性を持っていると実感していました。

ドライバーとしてモータースポーツの領域における電気自動車の走らせ方については、人の話を聞いたり本を読んだりして情報を集めていますが、まずは実際にテストドライブしてみなければ解らないことも多く、だからこそ今はとてもワクワクしています。

PPIHCの競技そのものについては、事前にコースを全て通じて走ることは出来ないんです。区間ごとの練習走行時間はあるのですが、あくまでもマシンチェックのため、という感じで。なので、逆に言えば未知のコースを攻略するという点でラリードライバー向きかもしれませんね(笑)。極端に言えば、上りで約20kmのSS(スペシャルステージ)を1本走るような感覚ですね。

まるっきり走ったことがないというのではなく、コ・ドライバーとして一度経験したコースなので、漠然とですが走り方のイメージは頭の中にあります。あとは自分が持っているパフォーマンスとマシンのポテンシャルをしっかり引き出して、ミスなくフィニッシュまで走りきりたいと思っていますので、応援よろしくお願いいたします!」
2012年 5月18日