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【全日本ラリー選手権・第6戦 DAY1 現地速報】
カレンダーも9月に入り、全日本ラリー選手権は北海道を舞台にした2連戦に突入。まずは第6戦「ARK Rally 洞爺」がサミット開催などで知られる洞爺湖町で開幕しました。

有珠山や昭和新山など、道内屈指の観光地としても有名な洞爺湖温泉街の中にヘッドクォーター(大会本部)やサービスパークが設けられたこの大会は、昨年はニセコ(倶知安町)、一昨年まではキロロ(赤井川村)で開催されてきたもの。今年は地元市町の強力なバックアップの下で新たな舞台が用意されました。

現在シリーズランキング争いでトップを走る、奴田原文雄選手/佐藤忠宜選手組。今回はグラベル(非舗装路)でSS(スペシャルステージ)の合計距離が100kmを超えるためポイント係数も大きく、ここでチャンピオン奪還に向けてしっかり上位でポイントを獲得しておきたい重要な一戦です。

ラリーウィークに入っての関心事は、日本列島に接近している台風12号の影響。西日本を中心に広い範囲で猛威を振るっている台風は大きな爪痕も残し始めており、被害に遭われた方には心からお見舞い申し上げます。
この台風は勢力も大きいことから、北海道地方にも確実にその接近を実感させる空模様となっていきました。

レッキとセレモニアルスタートが行われた金曜日。時間の経過とともに雲行きは怪しくなり、19時からのセレモニアルスタートは残念ながら雨まじりのなかで行われました。それでも遅い時間にも関わらず大勢のみなさんが声援を送ってくださったなか、壮瞥町長さんの振るフラッグの合図でゼッケン1番をつける奴田原選手組からスタート。

一夜明けた土曜日、朝の段階では曇り。しかしステージは前夜から未明にかけての雨でウェットコンディションとなっており、かつクラスやマシンを問わず多くのドライバーが「攻略が難しい」と口を揃える難コースは、SS1から容赦なく牙を剥いてきます。

次々とリタイア車両が生じるカー・ブレイク・ラリーの様相が色濃くなっていくなか、奴田原選手組は堅実な走りでステージをクリア。ただ、足回りのセッティングがコースに合っておらず、ステージを終えるごとにクルーが出来る範囲の調整を行っていきますが、タイムが伸び悩んで苦しい出だしとなってしまいました。

最初のサービスではサスペンションを交換して巻き返しを図る作戦に出た奴田原選手組。しかし今度は午後から雨が降り始め、時に勢いを増す雨がコースを一層スリッピーなものにしていき、なかなか思うような走りが叶わない我慢の展開となっていきます。

10本のSSが設定されているDAY1を終えてのポジションは3番手で、デイポイントを1点獲得。トップとは25.8秒、2番手とは0.9秒差。5つのSS、合計36.08kmを残す日曜日のDAY2で逆転すべく力走する奴田原選手の走りにご期待ください。


■奴田原文雄選手コメント(DAY1終了時点)
「序盤はセッティングがあっていなくて苦労しましたが、最初のサービスで思い切って足を換えてフィーリングはとても良くなりました。でもトップの勝田選手らが、より上手をいっているという感じです。
コースは走っていてとても面白いものですが、この雨でぬかるんでしまっていてとても滑る難しい路面になっています。ここは自分がラリーにデビューした時に走った懐かしい場所なのです。
明日は少しでも差を縮めていけるように、そしてしっかりフィニッシュまでマシンを運んでポイントを積み重ねられるようにがんばります」


■ARK RALLY 洞爺 : http://www.team-ark.jp/
2011年9月3日