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【IRC・第6戦「SATA RALLYE ACORES」 LEG2 速報】
IRC(インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ)の第6戦「SATA RALLYE ACORES(サタ・ラリー・アソーレス)」は、16日(金)のLEG2に入ってロングステージも登場、戦いが本格化しました。

LEG2は9本のSS(スペシャルステージ)、合計距離95.05kmが3本ずつのセクションとして設定されるアイテナリー。3本走って30分のサービスをサービスを受ける流れの繰り返し、かつセクション2のSS4〜SS6を続くセクション3のSS7〜SS9でリピートするというものでした。

初めてスバルWRX STI scpe C・R4でのラリー参戦となった奴田原文雄選手。初日のLEG1を終えてポジションは14番手、S2000車両勢との差は42.5秒ほどとなっていました。
そして迎えたLEG2最初のSS4。ここを奴田原選手組は11番手のタイムであがりましたが、ともに日本から参戦している新井敏弘選手組は電気系のトラブルが悪化して残念ながらリタイア。これでR4マシンを駆るのは奴田原選手組のみとなってしまいました。

続くSS5は、なんとステージ内に牛が居すわっているという状況になってキャンセル。
各車はアソーレスの名物でもある、カルデラ湖に沿った道を走るSS6「SETE CIDADES - 1」へと向かいますが、ここは18.30kmとLEG2で最も長い距離のステージです。


この日のアソーレスは空模様が不安定で、朝のスタート前にはタイヤ選択に悩まされました。さらに国内ラリーとは異なりIRCではタイヤに溝をその場で彫って追加することも認められていますので、ステージの路面状況を予想してどのような方向性でカットするのかもポイントになってきました。

火山島ゆえに火山灰を多く含む土質、これは雨が降るととても滑りやすい路面になることを意味しています。
さらにSS6はステージの半分近くが濃い霧にも包まれるという難しいコンディション。大西洋のリゾートアイランドは、その表情を一変させてタフなラリーの舞台となったのです。

そのSS6を奴田原選手組は12番手のタイムであがって、1回目のサービスイン。

セクション2に入ってSS7、SS8と走りましたが、トップグループを含めたほとんどの選手たちが口を揃えて「very slippery!」とコメントする中、奴田原選手組も粘り強くステージをクリア。SS9は濃霧などの影響でキャンセルとなり、競技進行が遅れる中で2回目のサービスを受けて、LEG2はセクション4へと進んでいきます。

セクション4はこの大会で1回だけ使われる7.15kmの「REMEDIOS / AGUA DE PAU」からスタート。奴田原選手組は10番手のタイムを残し、あとはSS1のリピートとなるSS11、SS2のリピートとなるSS12の2本を残すところまでやって来ました。

ところが、13.06kmのSS11「LAGOA / MARQUES - 2」でまさかの事態が。スタートから5kmほどを走ったところで左フロントのドライブシャフトにトラブルが生じて、マシンは3輪駆動の状態になってしまいました。終盤に襲ってきたピンチ、これを奴田原選手組は必死にリカバリー、タイムダウンを余儀なくされたものの、最終のSS12「COROA DA MATA - 2」も無事に走りきって最終サービスイン。

結果、LEG2を終えてのポジションは12番手、累計タイムは57分04秒8でトップとの差は6分30秒8、11番手との差は1分26秒1となっています。

「SATA RALLYE ACORES」も16日(土)のLEG3を残すのみ。LEG3は5本のSSで競われますが、この大会で最長となる21.94km、2番手に長い20.80kmのロングステージをそれぞれ2回ずつ走るアイテナリー。
この間には2.00kmのSSS(スーパースペシャルステージ)をはさみ、合計SS距離は87.48kmと、まだまだ多くの勝負どころが残されています。


■ADVANモータースポーツサイト(SATA RALLYE ACORES)
http://www.advan.com/japanese/motor_sports/fan/108/
■IRC(インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ)
http://www.ircseries.com/
2011年7月16日