【IRC・第6戦「SATA RALLYE ACORES」　LEG1 速報】 全日本ラリー選手権の第5戦で今シーズン3勝目を飾った奴田原文雄選手。優勝の余韻のそのままに、日曜日の夜には東京の羽田空港から市野諮選手とともにIRC(インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ)の第6戦が開催されるポルトガル領のアソーレス諸島へと出発しました。 アソーレス諸島は大西洋に浮かぶリゾートアイランド。フランスで乗り継いでポルトガルのリスボンに到着、さらにここから大会の冠スポンサーでもあるSATA AIRでフライトという長旅でした。 長旅を終えてアソーレス入りした奴田原選手／市野選手は、Red in BlackのADVANカラーをまとったスバルWRX STI spec C･R4とご対面。奴田原選手は先にシェイクダウンでステアリングを握っていますが、その時はまだカラーリングが完了しておらず、車体はブルー一色でした。これがお馴染みのADVANカラーに変身していたわけですが、スバル車では初めてADVANカラーをまとったマシンは精悍さも増して、改めてこのデザインが秀逸なものだと感じさせます。 到着した翌日からは2日間にわたってレッキが行われます。13日(水)の夜にはポンタ・デルガタにおいてセレモニアルスタートが催され、スタートランプに登ったADVANカラーのスバルWRX STI、そして奴田原選手と市野選手には大きな声援が寄せられました。 いよいよ14日(木)からは競技がスタート。 スタートに先立って行われたプレスカンファレンスには奴田原選手も出席、次のようなやりとりがありました。 Q.三菱車を長くドライブしていますが、スバル車との違いは？ A.難しい質問ですね(笑)。私は長年に渡って三菱ランサー・エボリューションをドライブしていますが、IRCにはスバルのR4マシンで新たな挑戦をすることになりました。 この車は素晴らしいパフォーマンスの持ち主で、特にトラクション性能に優れています。しかし私は、普通のグループN仕様のスバル車をドライブしたことがありません。このラリーウィークで私はこのスバル・R4のパフォーマンスをもっと知ることになるでしょう。 Q.ヨコハマタイヤとの参戦ですが、どのようなアドバンテージがありますか？ A.アソーレスの路面は日本のものと良く似ていることが、アドバンテージになるでしょう。 Q.これまでは英語圏のコ・ドライバーと参戦されていましたが、今回は日本人(市野諮選手)との参戦です。なぜ日本人を起用したのか、そしてどのような利点がありますか？ A.市野選手は素晴らしいコ・ドライバーです。彼は長く全日本選手権に参戦しています。私にとってはより良いパートナーだと思っています。 記者会見やSTI(スバルテクニカインターナショナル株式会社)によるプレス向けの説明会などが行われた後、夕方になっていよいよ競技がスタート。 DAY1は3本のステージで競われますが、奴田原選手組はSS1「LAGOA / MARQUES - 1(13.06km)」を9分26秒2(総合15位)、SS2「COROA DA MATA - 1(7.50km)」を6分54秒9(総合12位)であがります。 そしてDAY1最終のSS3「GRUPO MARQUES - 1(2.00km)」は2台が並走するスーパースペシャルステージ方式で行われ、ここを2分05秒1の総合12位でフィニッシュ、SS3を終えて総合14番手(トップとの差は1分18秒8)となっています。 DAY2は9本のSSで競われ、その合計距離は95.05kmと、DAY1の4倍以上。つまりDAY2から競技は本格化すると言えるアイテナリーですが、奴田原選手／市野選手のますますの活躍にご期待ください！ なおDAY2最初のステージとなるSS4「BATALHA GOLFE - 1」は現地時間の15日(金)･10時08分にスタート。これは日本時間の15日(金)･19時08分です。 なお、このDAY1の模様は横浜ゴムのADVANモータースポーツサイトにも、詳しい速報レポートが掲載されていますので、ぜひこちらもチェックしてください！ ■ADVANモータースポーツサイト(SATA RALLYE ACORES - 3) http://www.advan.com/japanese/motor_sports/fan/108/index3.html ■IRC(インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ) http://www.ircseries.com/ 2011年7月15日