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【全日本ラリー選手権・第4戦 DAY1 現地速報】
佐賀県、愛媛県、宮崎県と、西日本を転戦してきた2011年の全日本ラリー選手権。第4戦は今季初の東日本での開催、その舞台は福島県の棚倉町周辺です。

福島県は3月11日に発生した東日本大震災の被災地であり、棚倉町周辺にも道路や建物の損壊などの被害をもたらしました。
震災から3ヶ月が経ち復興は着々と進められていますが、こうしたなかで開催されたラリーは名称を「がんばろう!福島 MSCCラリー」と改め、モータースポーツを通じた被災地復興支援を大きなテーマに掲げて開催されています。


競技は例年通り、ルネサンス棚倉を拠点としていますが、震災などを考慮してSS(スペシャルステージ)は近隣に配されるコンパクトな設定となりました。

競技初日となった11日(土)は、午前中が生憎の雨模様。ステージはウェット路面となり、タフなラリーとなることが予想されました。

そんな中で奴田原文雄選手/佐藤忠宜選手組は、13.64KMのロングステージである朝一番のSS1・真名畑八溝(まなはた・やみぞ)リバース1で、2番手を10.6秒引き離す独走のステージベストを叩き出して幸先の良いオープニング。
その2番手につけたのは実に14年ぶりの全日本ラリー参戦となった新井敏弘選手組。IRC(インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ)では7月のアソーレスで初の揃い踏みを果たしますが、その前哨戦的な雰囲気で両者が戦いの主役を演じることになりました。

この日はロングの真名畑八溝を3回、ギャラリーステージとなる0.50kmのショートステージ、ルネサンスを4回走る7つのステージで競われましたが、ステージベスト奪取こそSS1のみとなったものの、各ステージを着実にトップ3圏内であがっていく奴田原選手組。

じわじわと追い上げてきた新井選手組に惜しくも逆転を許したものの、5.0秒差の2番手でDAY1を終えて、DAY2での逆転にファンの期待が寄せられる展開となりました。
また、シリーズチャンピオンを争うライバルの勝田範彦選手は3番手で、奴田原は9.4秒のリード。なお、日曜日のDAY2は5本のステージで勝負を決しますが、残りSS距離の合計は12.99kmと短いものです。


■奴田原文雄選手コメント(DAY1終了時点)
「前戦の宮崎で足回りのセッティングも良いところまで出せたので、今日は最初のSS1でブッチ切りのベストを出して幸先の良い出だしになりました。ところがSS1の2回目のリピートとなるSS3ではステージの一部が霧に包まれていたんです。
霧やガスっているのは大嫌いなんですよ(笑)。視界が効かない中を走るので、はっきり言ってあんな危ないことはしたくないですし(笑)。なので、3番手に留まってしまいました。
サービスをはさんで臨んだリピートの3回目は荒れた路面にしてやられてスローパンクチャーを起こしてしまって、2番手タイムではあったものの、新井選手に逆転を許してしまいました。
明日は勝田選手の走りを見つつ、新井選手のタイムを参考にして走りきりたいと思っています。無理にステージベストを獲りにいくつもりは無くて、あくまでもシリーズを見据えた戦いをしていくつもりです。
それに、最近あまり勝てていない新井選手に、勝ってもらおうかなと(笑)。そういう作戦でいこうと思っています」

この奴田原選手の“作戦”について、新井選手の反応は・・・。
「な〜に言ってるんだか(笑)。それなら勝たせていただきますよ!でも、これで借りを作るのは、なんか嫌だなぁ(笑)」


■がんばろう!福島 MSCCラリー2011 :
http://www.mazdasportscarclub.jp/GanbarouFukushima2011.html
2011年6月11日