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【全日本ラリー選手権・第3戦 DAY1 現地速報】
2011年の全日本ラリー選手権は西日本で開幕3戦を行うカレンダー。佐賀県、愛媛県と転戦してきたシリーズは再び九州に上陸、宮崎県美里町を舞台にした「HIMUKA RALLY '11 in 美郷」が開催されます。

美里町の南郷区に設けられたサービスパークには、DAY1の土曜日から多くのファンが詰めかけるとともに、地元の皆さんも子供からお年よりまで大勢の方々が声援を送ってくださいました。

前戦・久万高原を完勝した奴田原文雄選手/佐藤忠宜選手の「ADVAN-PIAAランサー」。今回も前戦に引き続いてステージはグラベル(非舗装路)ゆえにシリーズポイントの係数も大きな一戦です。

競技は思いがけないハプニングにより「SS1・山上下 1(13.10km)」のスタートが30分ほど遅れるという波乱の幕開け。しかしこのハプニングは、サバイバルな展開の序章に過ぎなかったのです。

前夜からの雨で路面が濡れた状態だったSS1で奴田原選手は3番手タイム。トップから15.3秒差と、大きなビハインドを背負ってしまいました。続くショートステージの「SS2・長迫 1(2.98km)」ではポジションをひとつ上げたもののベストを奪うには至らず、トップとの差は0.9秒拡大。

しかしリピートとなる「SS3・山上下 2」から奴田原選手の猛チャージがはじまり、同SSでこのラリー初のステージベストを奪うと、トップとの差を3.4秒縮めます。そして最初のサービスイン、45分の間にセッティングの最適化などを行って、後半のセクション2に突入。

「SS4・長迫 2」では短いステージながら1.7秒差で連続ステージベスト、そしてギャラリーが待ち受ける「SS5・珍神 1(13.45km)」に向かいます。しかし土曜日は朝から上空の雲の流れが早く、蒸し暑さを感じる上に雨の天気予報が出されていました。
SS5がスタートする頃にはステージに霧が発生、これが解消すると小雨が降るという不安定な空模様に。さらに路面は赤土で濡れると非常に滑りやすく、攻略の難しいステージとなりました。
ここで奴田原選手が本領を遺憾なく発揮、1.1秒差で3連続ベストを奪います。

こうなると勝負の流れは完全に奴田原選手が上昇気流に乗ったかたちとなり、「SS6・長迫 3」、そしてDAY1最終ステージとなる「珍神 2」とライバルを寄せつけず、終わってみれば5連続ステージベストという快走ぶりを見せつけました。

DAY1を終えてのポジションは序盤のビハインドが響いて2番手に留まっていますが、その差は僅かに2.6秒。3番手との差は40秒以上離れているので、DAY2の優勝争いは事実上の一騎討ちという展開になっています。


■奴田原文雄選手コメント(DAY1終了時点)
「序盤のステージではセッティングがいまひとつ決まっていなかったことと、路面がとても滑りやすくて少し差をつけられてしまいました。しかし路面がドライに転じていったことと、足回りを毎回調整しながらステージに臨んだことによって、本来の走りに戻してタイム差も取り返すことが出来ました。
本当ならばDAY1の終わりには逆転する青写真を描いていたのですが、ギャラリーステージが雨で濡れた路面になってしまったのでトップにはあと一歩届きませんでした。
DAY1を終えた段階では筋書きをちょっと変えて、DAY2で逆転する予定です(笑)。明日は雨にならないことを祈りたいですね。」


■HIMUKA RALLY '11 in 美郷 : http://w294.q.fiw-web.net/himuka.htm
2011年5月21日