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【IRCチェコDAY1-2&3 : 難しいラリーで着実な走りを見せた!】
27日(金)の夜にセレモニアルスタート、そして市街地の公道をクローズした特設コースでのSS1でいよいよ競技本番に入ったIRC(インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ)の第9戦「Barum Czech Rally Zlin(バルム・チェコ・ラリー・ズリーン)」。

一夜明けた28日(土)からは本格的なロングステージが戦いの舞台、日本から参戦の奴田原文雄選手/市野諮選手組は大きな注目を集める中でステージへと臨みました。

28日(土)、最初のステージはSS2・Biskupice(ビスクピツェ)で9.01km。ズリーン市から南に20kmほど離れた場所にあるステージです。
ここを5分42秒4(平均車速94.73km/h)であがり、続くSS3に向かいます。

SS3はズリーンの東10kmほどの場所に設けられたZadverice(ザードヴェジツェ)。このステージは全長14.95km、ここのタイムは8分46秒5(平均車速102.22km/h)でS2000を除くグループNクラス(以降、"クラス"と表記)の16番手。

SS4はSS3よりも北東、ズリーン市から40kmほどというロケーションのSemetin(セメティーン)で11.71km。全17SSが設けられている今回の一戦ですが、序盤の3SSを終えて既にクラッシュなどでリタイアを喫しているマシンが多数、過酷な様相を色濃くしてきています。
そんな中で奴田原選手組はクラス8番手となる8分08秒2(平均車速82.88km)であがり、ポジションを13番手から9番手にアップします。

そしてこの日午前中最後のステージとなるSS5・Trojak(トロヤーク)は、先程のセメティーンから西、つまりズリーンの方向に15kmほどの場所にあります。このステージは29.09kmと今大会で最長、ひとつの勝負どころになります。
ところが上空は厚い雲に覆われてしまい、雨が降りだしました。しかし奴田原選手組にはこうした天候の崩れも想定の範囲内。2本をマシンに積んであるスペアタイヤはスタート時点でウェットタイヤを選択してあったので、SS5のスタート前にフロントをこれに交換して臨みます。
SS5、やはり天候の変化も影響したか、クラッシュやコースオフなどが続出。ちょっとのミスでタイヤを路外に落として破損させるなど、ここはひとつの鬼門ともなりました。
奴田原選手組はクラス12番手となる19分17秒4でフィニッシュ。これでDAYのセクション2が終了、クラス9番手のポジションでサービスパークへと戻ります。

20分のサービスでは主にサスペンションのセッティングを修正。今回はTEINさんのサポートをいただき、エンジニアさんにも現地で対応して頂いたのですが、迅速かつ的確な修正を施して午後のセクション3に突入。

セクション3はリピートとなり、午前と同じ順番で4つのSSを再度走行します。
午前中と異なりウェットコンディションとなったSS6・Biskupice(ビスクピツェ)はクラス14番手の6分02秒3というタイムで、ポジションは9番手をキープ。
SS7・Zadverice(ザードヴェジツェ)は12番手の9分16秒0、SS8・Semetin(セメティーン)を9番手の8分05秒0であがり、いよいよこの日最後のステージとなるSS9・Trojak(トロヤーク)を迎えます。
このSS9は12番手の19分31秒3でフィニッシュ、DAY1をクラス10番手(総合27位)で終えました。

初めてのマシン、初めてのコースということで手さぐり状態の面もありますが、クラッシュやトラブルに泣くライバルが多い中でしっかりとDAY1を走破。
マシンはサスペンションのセットチェンジを経てフィーリングが向上しており、奴田原選手はDAY2でのポジションアップに手応えを掴んでいました。
 
 
2010年8月29日