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OUTLINE
 
2017年 全日本ラリー選手権 第7戦 「RALLY HOKKAIDO」
開催日程
2017年9月15日(金) 〜 9月17日(日)
開催場所
北海道・帯広市 近郊
主   催
AGメンバーズスポーツクラブ北海道 (AG.MSC)
競技内容
総走行距離 499.06km / SS(スペシャルステージ)数 15本 / SS総距離 89.12km / グラベル(非舗装路)
天候/路面
LEG1-A : 曇り/ウェット   LEG1-B : 晴れ 時々 曇り/ドライ   LEG2 : 晴れ/ドライ
参加台数
42台 (オープンクラス含)
RESULT
総合成績 : リタイア / JN-6クラス成績 : リタイア
SS1
0.96km
(2) 0:40.7

SS2
4.63km
SS3
28.75km
SS4
14.62km
SS5
10.40km
SS6
4.63km
SS7
4.63km
SS8
28.75km
SS9
14.62km
SS10
10.40km
SS11
0.96km
Leg1
59.36km
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
Retire

SS12
6.12km
SS13
13.79km
SS14
29.11km
SS15
6.12km
SS16
13.79km
SS17
29.11km
SS18
0.96km
Leg2
68.93km
(4) 4:08.7
(3) 8:33.7
(4) 17:12.6
(3) 4:08.1
(3) 8:32.8
Canceled
(3) 0:38.9
(4) 43:14.8

Total
128.29km
Retire


カッコ内はステージタイム順位。
NUTAHARA'S REPORT COMMENT
前戦の洞爺から約2ヶ月半という、長めのインターバルをはさんで全日本ラリー選手権は終盤戦に突入した。その皮切りとなるのが今シーズン2回目となるグラベル(非舗装路)ラリー、その群を抜くスケールの大きさでも知られる秋の恒例イベント「RALLY HOKKAIDO」である。
 
ラリーファンにとっては「ラリホ」の愛称でお馴染みの大会だが、改めてここでおさらいしてみよう。
 
大会の拠点となるホストタウンは、北海道十勝地方の中核都市である帯広市。郊外の北愛国交流広場にサービスパークと河川敷の特設SS(スペシャルステージ)が設けられ、競技運営の心臓部となるHQ(大会本部)は帯広の森にある北海道初の屋内スピードスケート場「明治北海道十勝オーバル」の管理棟に設置される。
 
大会の歴史は2001年に始まり、日本で2番目の国際格式ラリーとして開催された。第1回は「インターナショナルラリー イン 北海道」という名称だったが、翌年の第2回からは現在に受け継がれる「RALLY HOKKAIDO」となる。そして2004年、日本で初めて開催されたWRC(FIA世界ラリー選手権)である「RALLY JAPAN」へと発展したことは、広く知られているところだ。
 
その後、「RALLY JAPAN」は開催地域を札幌へと移したが、「RALLY HOKKAIDO」は十勝で今日まで継続開催されている。雄大な十勝平野の北部に、ハイスピードなグラベルステージを設けるスタイルは、多くのラリーストを魅了し続けている。
 
しかし、一方で「RALLY HOKKAIDO」はタフな一戦としても知られている。長丁場ゆえにマシンとドライバーに襲いかかる負担は大きく、最後の最後まで何が起きても不思議ではない。奴田原文雄選手は2006年、2009年、2010年、2014年、2015年と5回の全日本選手権部門優勝を飾っており、「RALLY HOKKAIDO」の同部門では最多勝を誇る。しかし、2013年には10秒以上のマージンを持って臨んだ最終ステージで、まさかのトラブルから逆転を喫するという苦汁をなめた経験も有している。
 
さて、2017年の大会は昨年から若干の変更が生じている。ここ数年、全日本選手権は日曜日のLEG2終盤を短く設定し、APRC(FIAアジア・パシフィック・ラリー選手権)勢よりも早く、明るいうちにフィニッシュするアイテナリーが採用されてきた。しかし今年はそれ以前のように、APRC勢と同じ距離を走り、日没後のフィニッシュとされたのである。ステージは一部に変則的な使い方をする箇所もあったが、基本的にはお馴染みの道が使われる。ただ、クンネイワは道がやや荒れており、レッキの段階でマシンやタイヤにトラブルを抱えるクルーも見受けられた。

奴田原文雄選手/佐藤忠宜選手組は、木曜日と金曜日の午前で順調にレッキを終了。メカニック陣も金曜日の午前中に公式車検を終え、戦いの準備は万端整えられた。
 
金曜日は午後にファンと触れ合うラリーショー、そしてセレモニースタートという例年通りの流れ。スタート後にはサービスパーク隣接の河川敷ステージでオープニングを迎える。
 
しかし、金曜日はお昼を過ぎて雨が降り始め、勢いを時折強めた。幸いにラリーショーが始まるころには止み、奴田原選手/佐藤選手は大勢のファンの求めに応じて、来場者にプレゼントした特製クリアファイルなどにサインを書くのに大忙し。
 
そんな賑やかな時間を経て迎えたSS1「SATSUNAI (0.96km)」、ウェット路面に対して軟質路面用グラベルタイヤ「ADVAN A031」を装着して走行、トップと0.4秒差のセカンドベストをマークしてまずは上々の滑り出しを見せた。
 
一夜明けた土曜日の朝、帯広や陸別で雨は降っていない。しかし前日、帯広では雨が降ったが、それは陸別も同様。そして気になるのは林道のコンディション、特に28.75kmのロングステージ「クンネイワ」は大きな勝負の分かれ目と予想される。1ループ目は完全なドライに転じないと見越した奴田原選手組は、あえて「ADVAN A035」を装着して勝負に出た。
 
その前に、まずはこの日のオープニングとなる「RIKUBETSU LONG (4.63km)」。全日本勢の2番手でスタートした奴田原選手組だったが、ここでまさかの展開に。舗装区間でスタート、砂利に入る手前、11コーナー目で何かに吸いよせられるようにマシンはコース外へ。為す術無く、無念のデイ離脱となってしまった。
 
マシンはリアガラスが割れるなどダメージを受けたが、メカニック陣が迅速に修復。日曜日のLEG2には再び勇姿を見せた「ADVAN-PIAA ランサー」、マシンは完全な状態とは言えなかったが、その走りは観戦に訪れた市民やファンの目を楽しませた。
 
 
■奴田原文雄選手コメント
「グラベル2戦をともにリタイアしてしまい、応援していただいたみなさんのご期待に応えることが出来なくて申し訳なく思っています。残る2戦はターマック(舗装路)ラリーですが、もちろん最後まで全力で戦いますので、引き続きご声援を宜しくお願いいたします」
 
 
>> 詳しいレポートはYOKOHAMA MOTORSPORTS WEBSITEをご参照ください
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