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2016年 全日本ラリー選手権 第7戦 「RALLY HOKKAIDO」
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開催日程
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2016年9月23日(金) 〜 9月25日(日)
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開催場所
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北海道・帯広市 近郊
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主 催
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AG.M.S.C.HOKKAIDO (AG.メンバーズ・スポーツ・クラブ北海道)
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競技内容
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総走行距離 751.46km / SS(スペシャルステージ)数 16本 / SS総距離 157.70km / グラベル(非舗装路面)
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天候/路面
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LEF 1-A : 雨 / ウェット LEG 1-B : 曇り / ハーフウェット〜ドライ LEG 2 : 曇り〜晴れ / ドライ
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参加台数
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54台
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総合成績 : 2位 / JN-6クラス成績 : 2位
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SS2
12.37km
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SS3
4.63km
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SS4
20.42km
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SS5
10.40km
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SS6
4.63km
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SS7
4.63km
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SS8
20.42km
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SS9
10.40km
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SS10
12.37km
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SS11
1.47km
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LEG1
103.11km |
(1) 8:49.0
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(3) 3:44.2
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(2) 11:39.2
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(1) 5:56.4
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(1) 3:37.9
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(1) 3:37.7
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(3) 11:30.9
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(2) 5:53.3
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(2) 8:44.3
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(2) 0:55.6
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(1) 1:05:25.5 |
SS12
6.12km
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SS13
11.77km
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SS14
29.11km
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SS15
6.12km
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SS16
4.023km
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LEG2
54.59km
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(2) 4:08.9
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(3) 7:18.3
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(2) 17:07.7
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(2) 4:07.1
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(2) 0:54.3
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(2) 33:36.3
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Total
157.70km |
(2) 1:39:01.8 |
カッコ内はステージタイム順位。
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今年もAPRC(FIAアジア-パシフィックラリー選手権」との併催で行われた「RALLY HOKKAIDO」。2001年に「インターナショナルラリーイン北海道」として発足、2004年はWRC(FIA世界ラリー選手権)の開催に伴い「RALLY
HOKKAIDO」としての開催をスキップしたので、今年で「RALLY HOKKAIDO」としては15回目という節目の大会を迎えた。
奴田原文雄選手は2001年こそ海外ラリー出場と日程が重複したため欠場しているが、翌'02年から毎年この大会に出場している。そして、'06年、'09年と'10年、'14年と'15年、合計5回の全日本選手権部門優勝を飾っており、同部門で最多勝を誇っていることは広く知られているところだ。
この夏は立て続けに台風が北海道を襲い、交通機関や農業に大きな被害が出てしまった。一時は「RALLY HOKKAIDO」も開催を危ぶむ声が聞かれたが、地元自治体とオーガーナイザーの尽力によって、今年も多くの市民やラリーファンが雄大な北海道十勝地方を舞台とする一戦を楽しんだ。
例年通り、ベースとなるサービスパークが設けられたのは、帯広市郊外の北愛国交流広場。隣接するスペースにはTOYOTA GAZOO Racing
PARKや十勝の食を楽しめるブースも設けられ、週末は家族連れで「RALLY HOKKAIDO」を楽しんだ方も多かった。
大会は23日(金)に華々しく開幕。生憎の空模様ではあったが、多くの方がラリーショーやセレモニアルスタートで声援を送ってくれた。雨も降ったことから、セレモニアルスタート後のオープニングステージとなるSS1「SATSUNAI
1 (1.47km)」は、ぬかるんだ箇所もあるスリッパリーな路面。そこで奴田原文雄選手/佐藤忠宜選手組は軟質路面用のタイヤである「ADVAN
A031」を装着。昨年は雨の中で土曜日に他を圧倒する速さを見せたこのタイヤが今回も武器となり、オープニングで2番手の新井敏弘選手組を0.5秒上回るベストを刻み、幸先の良いスタートを切った。
一夜明けた24日(土)、この日はSS2「IKEDA 1 (12.37km)」から戦いがスタート。近年加わったこのステージは、大会で唯一スタートからフィニッシュまでの全線がターマック(舗装路)となる。そして、事前のレッキでは道を覆う泥や落ち葉が確認されており、奴田原選手をはじめとする多くの選手が「滑りやすくて、要注意」と語っていた。
そんなSS2、全日本のセカンドゼッケンをつける奴田原選手組がスタート。スリッパリーな路面を攻略していくと、ステージの中程を過ぎて視界には先にスタートした勝田範彦選手がコースサイドに立ってペースダウンを促している。そしてその先には、側溝にタイヤを落としたライバルマシンの姿が。
序盤から思いがけない展開となった「RALLY HOKKAIDO」だが、そのタフさは他人事ではない。奴田原選手組は一層気持ちを引き締め、ステージベストを刻んだSS2を後にしてグラベルの林道ステージへと臨んでいく。
ここから戦いは、同じヨコハマタイヤを装着して戦う、新井敏弘選手組との攻防が展開されていく。SS5で本大会3回目のステージベストを刻むと、奴田原選手組はサービスをはさんで行われる陸別のSS6とSS7も制して3連続ステージベスト。これで新井選手組に対しての差を10.7秒にまで拡大した。
一方、SS9からSS11までは新井選手組が3連続ベスト、土曜日のLEG1-Bを終えてトップは奴田原選手組、6.2秒差の2番手が新井選手組というオーダーで戦いは折り返す。
薄雲から時折日射しも見られた、日曜日のLEG2。この日のオープニングから熾烈なトップ争いが観客を魅了、SS12「OTOFUKE Reverse
1 (6.12km)」は2.2秒差で新井選手組がベスト、奴田原選手組がセカンドベスト。続くSS13「NEW HONBETSU 1 (11.77km)」は奴田原選手組が2番手と僅か0.1秒差のサードベスト、しかし連続ベストを奪った新井選手組が1.9秒差に詰め寄ってきた。
奴田原選手と新井選手、世界を戦ってきた両者の一歩も引かないプッシュの応酬。惜しくもSS14「NEW ASHORO LONG 1 (29.11km)」で逆転を許して2番手へと奴田原選手組はドロップしたが、その後も力走を重ねて大勢の市民が待ち受けるフィニッシュへとマシンを運んだ。
この結果、3年連続優勝こそ成らなかったものの、シリーズランキング争いではトップへと躍進した奴田原選手組。残り2戦のターマックラウンド、チャンピオン奪還を果たすべく更なる快走が期待されることとなった。
■奴田原文雄選手コメント
「新井選手との攻防は、P-WRC(FIAプロダクションカー世界ラリー選手権)に参戦していたころを思い出しました。2位というのは悔しいですが、これも全力で戦った結果です。日曜日は新井選手のほうが少し速かった、ということなんですよね。
今回の準優勝で、シリーズランキングではトップに立てました。まだまだ予断を許さない状況ではありますが、残り2戦もしっかり戦ってチャンピオン奪還を果たしたいと思っています」
【>> 詳しいレポートはYOKOHAMA MOTORSPORTS WEBSITEをご参照ください】
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