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2016年 全日本ラリー選手権 第5戦 「2016 ARKラリー洞爺」
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開催日程
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2016年7月1日(金) 〜 7月3日(日)
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開催場所
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北海道・洞爺湖町 近郊
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主 催
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アーク・オートクラブ・オブ・スポーツ (Team ARK)
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競技内容
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総走行距離 371.64km / SS(スペシャルステージ)数 15本 / SS総距離 63.76km / グラベル(非舗装路面)
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天候/路面
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DAY 1-A : 晴れ / ドライ DAY 1-B : 雨 / ウェット DAY 2 : 曇り / ドライ
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参加台数
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54台
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総合成績 : 優勝 / JN-6クラス成績 : 優勝
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SS1
0.70km
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SS2
9.76km
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SS3
2.91km
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SS4
4.18km
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SS5
9.76km
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SS6
2.91km
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SS7
4.18km
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SS8
0.70km
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Day1
35.10km |
(3) 0:40.6
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(2) 7:36.1
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(3) 2:31.0
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(4) 3:05.1
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(2) 7:37.0
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(2) 2:33.2
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(1) 3:12.5
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(=1) 3:00.0
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(1) 30:15.5 |
SS9
4.47km
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SS10
6.62km
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SS11
2.89km
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SS12
0.70km
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SS13
4.47km
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SS14
6.62km
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SS15
2.89km
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Day2
28.66km
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(4) 3:44.5
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(1) 4:42.4
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(3) 2:18.3
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(1) 0:41.6
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(3) 3:39.9
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(4) 4:38.0
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(3) 2:17.2
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(2) 22:01.9
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Total
63.76km |
(1) 0:52:17.4 |
カッコ内はステージタイム順位。
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2016年の全日本ラリー選手権、第5戦は北海道に上陸。ことしも洞爺湖町をホストタウンに開催される「2016 ARKラリー洞爺」、前戦・福島に続いてグラベル(非舗装路)を舞台とする一戦だ。
もっとも、同じグラベルといってもステージの様相は大きく異なる。福島がタイトでツイスティな低中速ステージであるのに対して、洞爺はRALLY HOKKAIDOほどではないにしても北海道らしい中高速ステージ。路面は福島が“ガレ場”と称される粗い箇所が多いのに対して、洞爺は比較的フラットなダートが続く。ただし有珠山や昭和新山といった活火山が至近にあることからも想像できるように、土質は火山灰などを含んでいる。このためひとたびウェットになると、とてもスリッパリーな本性が顔をのぞかせるのだ。
今回も北海道を代表する温泉地のひとつである、洞爺湖温泉街の一角にサービスパークは設けられた。奴田原文雄選手/佐藤忠宜選手も温泉街のホテルに泊まり、走行が終わると夜は名湯で英気を養った。
設けられたSS(スペシャルステージ)は全部で15。例年通り、金曜日にレッキや公式車検を行った後、夕方からサービスパークに近いショートステージで競技は幕を開ける。土曜日からは林道に主な舞台を移すが、今回は「BARON
(2.91km)」が初登場。また、日曜日にも3年ぶりに「SCALLOP (4.47km)」が復活した。
金曜日のレッキでは、蝦夷富士の異名をもつ羊蹄山もクッキリとその姿を見せてくれた。日中は半袖でも問題ない陽気、湿度の少ない北海道らしい初夏の香りに包まれたのである。ただ、午後には羊蹄山の山頂付近が雲に隠れてしまった。「羊蹄山が“帽子”をかぶると、次の日は雨が降るんだ」と地元の方々が言うように、天気予報も土曜日は傘マークがつけられていた。
明日の天気も気になる中、まずは金曜夕方にリバースオーダーでスタートしたSS1「SSS NEW VOLCANO 1 (0.70km)」。昨年とは逆方向で走るが、レイアウトは「の」の字を描くような比較的単純なもの。ただ、土埃がものすごく、先行車のみならず自分自身が巻き上げたダストで視界を遮られるほどであった。
ゼッケン2をつける奴田原選手組は、40秒6でトップの新井敏弘選手組とは0.3秒差。そしてなんと、最終出走となった勝田範彦選手組はターンをオーバーシュートしてしまいタイムロス、奴田原選手組は11.1秒ものマージンを得ることになった。
もちろん、敵失があったからといって油断は大敵。一夜明けた土曜日、各車がサービスパークをスタートしようというタイミングで、林道ステージ周辺ではポツポツと雨が落ち始めていた。ただ、午前中のセクションは本格的なフルウェット路面とまでは至らず。ワイパーを動かすことはあったものの、土埃も舞い上がる程度の路面コンディションであった。
そんな中、SS3では新井敏弘選手組がスピン、これで奴田原選手組がラリーリーダーへと躍り出る。ADVAN A053を装着する「ADVAN-PIAA
ランサー」は、確実に上位のステージタイムを刻みながら中間サービスへ。
この頃、北海道地方には前線が接近、雨雲レーダーでも強い雨が降ると予想されていた。事実、洞爺湖温泉のアメダスは14時に4mm、15時には9mmという強い時間雨量を記録している。
SS5「LAVENDER LOING 2 (9.76km)」は13時24分、SS6「BARON 2 (2.91km)」は13時57分、SS7「AZALEA
2 (4.18km)」は14時40分に、それぞれ1号車がスタートする。完全なヘビーウェットと化した午後のセクション、奴田原選手組は路面変化に対して軟質路面用のADVAN
A031を装着して臨んだ。そしてこの林道ステージ3本を、2本のセカンドベストと1本のベストであがり、初日を12.2秒差のトップで走り終えた。
土曜日に降った豪雨の影響は、一夜明けた日曜日にも残ってしまう。特に洞爺の名物ステージである「SEA TANGLE」の“川渡り”は例年の倍ちかい水深と水量になり、ここに不用意にマシンを突っ込んでリタイアを喫した選手も少なくなかった。
乾いていない路面に対して、前日の後半に続いてADVAN A031を装着してスタートした奴田原選手組。川渡りも難なくこなしSS10「SEA TANGLE
1」でステージベストを刻むと、大勢のギャラリーが見守るSS12「SSS NEW VOLCANO 3 (0.70km)」もステージベスト。前日に築いたリードをさらに広げ、二日目は新井選手組に続く2番手のデイポイントを獲得したうえで、最後は勝田選手組との差を13.1秒に拡大してフィニッシュ。今シーズン初優勝を飾り、後半戦での巻き返しに向けた狼煙をあげた。
■奴田原文雄選手コメント
「今回はADVAN A053とADVAN A031を状況に応じて使い分けましたが、そのタイヤ選択も当たりましたね。土曜日の雨は天気予報でも予測出来ましたが、日曜日にその影響がどのくらい残っているのかを見極めるのが難しい部分もありました。ただ、タイヤのポテンシャルもそうですが、なによりマシンをベストな状態にしてくれるチームにあらためて感謝しています。
実はTeam ARKさんが主催する全日本ラリーは、ここ最近はなかなか勝ち星に恵まれていませんでした。1997年の三笠、キロロは1998年と'99年、2002年と'03年、'05年と勝っているので、昔は相性が良かったんですけれどね(笑)。RALLY
HOKKAIDO以外の北海道における全日本としては2006年の『ラリーとかち』以来となりますが、今回の勝利で流れは変わるんじゃないかなと思っています。もちろんシリーズ争いという面でも、この一勝から巻き返しを図っていきたいと思います」
【>> 詳しいレポートはYOKOHAMA MOTORSPORTS WEBSITEをご参照ください】
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