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OUTLINE
 
2016年 全日本ラリー選手権 第4戦 「がんばろう!福島 MSCCラリー 2016」
開催日程
2016年6月10日(金) 〜 6月12日(日)
開催場所
福島県・棚倉町 近郊
主   催
マツダ・スポーツ・カー・クラブ (MSCC)
競技内容
総走行距離 463.86km / SS(スペシャルステージ)数 15本 / SS総距離 64.48km / グラベル(非舗装路面)
天候/路面
DAY 1 : 晴れ / ドライ   DAY 2 : 晴れ / ドライ
参加台数
39台
RESULT
総合成績 : 2位 / JN-6クラス成績 : 2位

SS1
6.52km
SS2
11.06km
SS3
4.38km
SS4
0.50km
SS5
6.52km
SS6
11.06km
SS7
4.38km
SS8
0.50km
Day1
44.92km
(1) 7:00.4
(5) 11:33.8
(2) 4:21.6
(=3) 0:30.0
(2) 6:56.4
(1) 11:09.2
(3) 4:22.6
(2) 0:29.1
(2) 46:23.1

SS9
4.34km
SS10
2.33km
SS11
0.94km
SS12
4.34km
SS13
2.33km
SS14
0.94km
SS15
4.34km
Day2
19.56km
(3) 3:50.3
(5) 1:37.3
(2) 0:36.2
(1) 3:46.4
(3) 1:35.2
(1) 0:36.3
(1) 3:45.2
(1) 15:46.9

Total
64.48km
(2) 1:02:10.0


カッコ内はステージタイム順位。
NUTAHARA'S REPORT COMMENT
4月に九州で開幕した、2016年の全日本ラリー選手権。以降、2週のインターバルをはさんで実戦が行われるという、ややタイトなスケジュールで早くもカレンダーは第4戦を迎えた。開幕から3戦続いたターマック(舗装路)ラウンドに替わり、第4戦からはグラベル(非舗装路)ラウンドが2戦続く流れとなる。その皮切り、今シーズンのグラベル初戦となる第4戦「がんばろう!福島 MSCCラリー 2016」が、今年も福島県棚倉町をホストタウンに開催された。
 
全日本ラリーではすっかりお馴染みの一戦、そしてこの福島はタフなサバイバルラリーとしても広く知られている。これまでにも、例えばDay1を終えた段階で半数以上がリタイアを喫してしまうこともあるなど、如何にフィニッシュまでしっかりマシンを運べるかがまずはポイントとなる。
 
その上でアイテナリーとしては、全体のSS距離に対してDay1の比率が約70%と大きく設定されている。ゆえに初日を慎重に走るだけでは勝負を制することが難しく、マシンやタイヤを労りながらも、しっかり序盤からタイムを出すことが求められる難しいラリーだ。
 
フィールドは今年も棚倉町を拠点に、鮫川村やいわき市までに広がる。恒例の三和ラリーパークも設けられ、地域にラリーを普及させようという主催者の思いも強い。Day1は「Nishine Rev. (6.52km)」、「Tsuruishiyama Rev. (11.06km)」、「Nagakusakayayama (4.38km)」といった昨年同様の林道ステージ、そしてサービスパーク隣接のギャラリーステージ「Renaissance (0.50km)」を各2回ずつ走行。なお「Nishine」については昨年までと逆方向の走行とされた。
 
Day2では「NagareOkada Rev. (4.34km)」、「Higashinobokuya (2.33km)」という林道ステージ2本に加え、欧州を彷彿とさせるロケーションが特徴的なギャラリーステージ「Kanotsunodaira (0.94km)」も走行。2日間で15本のSS(スペシャルステージ)を設定して合計は64.48km、移動区間のリエゾンを含めた総走行距離は463.86kmとなる。
 
今回、ひとつの鍵になったのはレッキ前日の天候だった。木曜日の昼に福島県地方は強い雨が降り、林道もウェット路面となる。さらに場所によってはマッディな箇所も見受けられ、この状況は金曜日のレッキで奴田原文雄選手/佐藤忠宜選手組もしっかり確認した。そして土曜日の競技スタートに向けて、果たして路面コンディションがどのように変化していくのかを予想することになるが、当然コンディションにあわせたタイヤ選択も迫られる。難しい判断となるが、山田淳一チーフメカニックも交えて様々なな可能性を検討した。
 
その結果、11日(土)のスタートで「ADVAN-PIAA ランサー」には、軟質路面用のADVAN A031が4本装着された。昨年のRally Hokkaido、雨の土曜日にも装着して他を圧倒するスーパーベストタイムを刻んだことも記憶に新しい、ウェットやマッド路面では強みを発揮する選択である。
 
この選択は的中、オープニングのSS1「Nishine Rev. T」で奴田原選手組は、2番手の新井敏弘選手組を1.6秒、3番手の勝田範彦選手組はキロ1秒以上となる7.6秒引き離すステージベストで幸先よいスタート。
 
続くSS2「Tsuruishiyama Rev. T」、奴田原選手組は引き続き4本ともにADVAN A031を装着、新井選手組はフロントのみ装着していたADVAN A031を守備範囲の広いADVAN A053に交換して4本使いとした。大会最長となるステージ、快調に攻略して行った奴田原選手組だったが、スタートからおよそ4km地点にあるジャンクションで痛恨のスピン。舗装路面となるジャンクションだったが、ここで20秒ほどをロスしてしまいポジションを3番手にドロップ、勝田選手組に対して14.6秒のビハインドを背負ってしまった。
 
だが、SS3以降で再び勝田選手組を上回るタイムをマーク、SS5を終えて早々にビハインドを1.5秒の僅差とする。そしてSS6「Tsuruishiyama Rev. U」、さきほどの1走目で喫したスピンの雪辱を果たす快走で本大会2回目のステージベスト、ポジションを2番手にアップすると勝田選手く組に対して4.9秒のマージンを構築した。
 
Day1を終えてトップの新井選手組とは21.1秒差とやや開いてしまったが、3番手の勝田選手組には8.8秒の差をつけていた奴田原選手組。短めの設定となるDay2、もちろんワンミスで順位を大きく下げる可能性もあるので慎重さも求められるが、そこは難しいステージになるほど経験値を活かしたドライビングの“引き出し”を繰り出して、着実にステージを攻略していく。
 
7本のSSが設定されたDay2、林道ステージとなるSS12、SS14、SS15でベストを刻んだ奴田原選手。特にSS12とSS15の「NagareOkada Rev.」は道が掘れて難しくなる2走目と3走目でベストを連発する速さを見せた。その結果、最終順位は2番手となりヨコハマタイヤ勢ワン・ツー・フィニッシュの一翼を担ったのに加え、Day2はトップとなって満点デイポイントも獲得した。
 
 
■奴田原文雄選手コメント

「木曜日に降った雨の影響が残っていることを、金曜日のレッキで確認しました。林道ステージ、特に「Nishine」と「Tsuruishiyama」は。地盤が水を多く含んでおり、さらに金曜日以降は晴れの予報でしたが木立に路面が覆われて乾きにくいと判断して、Day1はADVAN A031でスタートしました。そのポテンシャルは昨年のRally Hokkaidoでも実証済みですが、タイヤが壊れることも無くしっかりオープニングステージでベストを刻めたので狙いどおりでしたね。
 
ただ、SS2でのスピンが最後まで響いてしまいました……。ジャンクションが舗装だったこともあり、ADVAN A031を装着していたためリアが流れだしたら止めるのが難しいのです。ここで20秒ほどをロスしてしまいましたが、最終的なトップとの差が19.1秒での2番手フィニッシュですから、“タラ、レバ”になってしまいますが悔やまれます。
 
これで今シーズン3回目の準優勝。そろそろ自分が優勝する番だと思いますので(笑)、次の洞爺でしっかり勝ちたいですね!!」


>> 詳しいレポートはYOKOHAMA MOTORSPORTS WEBSITEをご参照ください
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