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2015年 全日本ラリー選手権 第6戦 「モントレー2015 in 嬬恋」
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開催日程
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2015年8月28日(金) 〜 30日(日)
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開催場所
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群馬県・嬬恋村 近郊
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主 催
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上州オートクラブ (JAC)、コルサスポーツサークル (CORSA)
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競技内容
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総走行距離 286.589km / SS(スペシャルステージ)数 17本 / SS総距離 65.452km / ターマック(舗装路面)
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天候/路面
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DAY 1 : 雨 のち 曇り / ウェット 〜 セミウェット DAY 2 : 雨 / ウェット
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参加台数
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63台
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総合成績 : 2位 / JN-6クラス成績 : 2位
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SS1
7.054km
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SS2
5.467km
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SS3
5.316km
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SS4
0.491km
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SS5
7.054km
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SS6
5.467km
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SS7
5.161km
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SS8
0.491km
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SS9
5.161km
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SS10
0.491km
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Day1
42.153km |
(1) 3:25.0
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(1) 4:21.3
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(6) 3:13.1
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(2) 0:32.7
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(1) 3:15.7
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(5) 3:15.7
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(5) 3:13.9
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(=6) 0:33.5
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(9) 3:12.0
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(=3) 0:32.9
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(3) 26:46.2 |
SS11
5.096km
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SS12
5.931km
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SS13
0.605km
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SS14
0.605km
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SS15
0.491km
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SS16
5.096km
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SS17
5.931km
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Day2
23.755km
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(=4) 3:49.7
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(2) 5:00.0
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(2) 0:52.6
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Canceled
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(=1) 0:33.4
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(1) 3:32.5
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(2) 5:00.7
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(2) 18:48.9
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Total
65.452km |
(2) 0:45:35.1 |
カッコ内はステージタイム順位。
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2015年の全日本ラリー選手権は、再びターマック(舗装路)に舞台を移した。「モントレー2015 in 嬬恋」、伝統の名称を冠する一戦は昨年から嬬恋村に舞台を移しているが、ことしは開催時期が1ヶ月後ろとなり8月最終週末に行われた。
昨年同様に標高1,300mに位置する、パルコール嬬恋スキーリゾートに拠点が設けられたモントレー。先に舞台をターマックに移したと記したが、実際にはSS合計65.452kmのうち7.900km、割合にして11.49%のグラベル(非舗装路)が含まれる。さらにいえばその全てはDay2に設定されており、Day2は23.755kmのうち7.900km、33.26%がグラベルということになる。
もうひとつ、今回のモントレーで重要なポイントとなるのが、大会特別規則書においていわゆる「Sタイヤ」と称されるジャンルのタイヤが使用を禁じられたことだ。対象となる銘柄が明記されており、奴田原文雄選手/佐藤忠宜組がターマックラリーで武器としているADVAN A050についても今回は使うことが許されておらず、ADVAN NEOVA AD08Rを装着して戦いに臨むこととなった。
高原野菜の一大生産地として知られる嬬恋村、中でも特産のキャベツは出荷最盛期を迎えており、リエゾンルートの多くもキャベツ畑に囲まれたシチュエーションとなる。
迎えたDay1は、未明から雨模様。オープニングは全日本選手権でも屈指のハイスピードSS(スペシャルステージ)として知られる「Panorama
1 (7.054km)」、ウェットの難しいコンディションを快走した奴田原選手組は3分25秒0で幸先よくステージベストをマーク。2番手の新井敏弘選手組には3.5秒、ライバルの勝田範彦選手組には20.5秒の大差をこのステージでつけて大会は幕を開けた。
SS2「ImaiKadokai 1 (5.467km)」もウェットコンディション、そんな中をまさに“水を得た魚”のように奴田原選手組の快走は続く。このステージは4分21秒3で連続ステージベスト、さらにラリーリーダーとしてのリードを拡大した。その後もサービスパークに隣接するSS4「Palcall
1 (0.491km)」はセカンドベスト、リピートとなるSS5「Panorama 2」で本大会3回目のステージベストをマークしていく。
しかし雨足はおさまって午後のセクション2はコンディションが変化、ドライ性能に強みを見せるタイヤを装着するライバル勢が追い上げを見せて、Day1は3番手という結果に。
日曜日のDay2は前述の通り、距離こそ短いもののグラベル路面が多くを占める。トップは福永修選手組、奴田原選手組との差は14.5秒。2番手の勝田選手組との差は1.7秒である。
スタート順は福永選手組が先頭、昨日と同じく朝から雨/ウェットであるが、雨足は今日のほうが強めだ。そんな中でスタートしたSS11「Sajiki
1 (5.096km)」、奴田原選手組は明らかに中間手前地点において、先行する福永選手組や勝田選手組を上回るハイペースで駆け抜けていく。ところがフィニッシュ手前で福永選手組がクラッシュして道をふさぎ、奴田原選手組を含めた上位陣は足止めを食うかたちになって一律タイムが与えられる結果に。
福永選手組のリタイアによって、トップは勝田選手組。続くSS12「Gunmazaka 1 (5.931km)」でヨコハマタイヤ勢が一気にチャージ、奴田原選手組は勝田選手組を5秒2上回ってポジションを入れ替えた。しかしこのステージは前半がグラベル路面、この日の朝に20分サービスで足回りやブレーキを交換してADVAN
A036を装着した新井選手組が奴田原選手組を6.3秒上回るステージベストでトップに立つ。
その後、オールグラベルのショートステージであるSS13「Asama 1 (0.605km)」は新井選手組に0.5秒差のセカンドベスト、路面悪化によりリピートのSS14はキャンセルとなった後、SS15「Palcall 4」は新井選手組と同秒ベスト。勝負は残る2本の林道ステージで決する流れとなり、SS16「Sajiki 2」では奴田原選手組が新井選手組を1.9秒おさえてステージベストを刻んでその差1.0秒に詰め寄った。しかし最終のSS17はグラベル比率の高い「Gunmazaka 2」、新井選手組がベストを刻んで勝負は決した。
惜しくも優勝には一歩届かなかったが、奴田原選手組は2位でモントレーをフィニッシュ。今年も雨のモントレーとなったが、昨年のリタイアの雪辱を果たす結果となった。
■奴田原文雄選手コメント
「タイヤの規制があって、ADVAN NEOVA AD08Rだけで戦わなければならないというのは、ひとつの鍵になったところですね。グラベル路面の比率も高かったので、2日目についてはADVAN A036の使用も視野に入れていました。ただ、ランサーの場合は15インチのタイヤを使うために必要となる車両側への作業が多くて、朝の20分というサービス時間では対応出来ません。ゆえに前の日に使うのであれば決断しなければならないのですが、翌日のコンディションを予想するのは難しい。もっとタイム的に前後が離れていれば使ったでしょうが、ドライになる可能性を考慮したら今回は選択肢として難しいものがありましたね。
Day1は午前中が雨で、オープニングから連続ベストと良い出だしになりました。ライバル勢はドライ性能に強い新商品を投入してきましたが、雨が味方してくれた部分もありましたね。
終盤は新井選手組との一騎討ちになりましたが、最終ステージはグラベル比率が大きいので、その前のステージでタイム差をつけなければADVAN A036を装着している新井選手組に勝つのは厳しい状況でした。もうちょっと雨が少なければ、ADVAN
NEOVA AD08Rの強さを出せたと思います。
優勝には届きませんでしたが新井選手組との勝負は走っていて面白かったですし、しっかり2位でフィニッシュ出来たことの意味も大きいと思います。次はRALLY
HOKKAIDOですが、今年まだ勝てていませんので2位まで来たから次は優勝だなと思っています」
【>> 詳しいレポートはYOKOHAMA MOTORSPORTS WEBSITEをご参照ください】
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