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2014年 全日本ラリー選手権 第9戦 「新城ラリー2014」
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開催日程
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2014年10月31日(金) 〜 11月2日(日)
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開催場所
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愛知県・新城市 近郊
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主 催
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モンテカルロ・オート・スポーツ・クラブ (MASC)
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競技内容
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総走行距離 284.067km / SS(スペシャルステージ)数 12本 / SS総距離 91.336km / ターマック(舗装路面)
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天候/路面
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DAY 1 : 雨 / ウェット DAY 2 : 曇り / ウェット〜セミウェット
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参加台数
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58台
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総合成績 : 優勝 / JN-6クラス成績 : 優勝
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SS1
9.177km
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SS2
14.404km
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SS3
0.645km
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SS4
9.177km
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SS5
14.404km
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SS6
0.645km
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DAY1
48.452km
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(1) 8:52.7
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(1) 13:52.5
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(1) 0:31.1
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(2) 8:23.9
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(=1) 13:49.0
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(3) 0:31.1
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(1) 46:00.3
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SS7
13.873km
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SS8
6.982km
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SS9
0.587km
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SS10
13.873km
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SS11
6.982km
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SS12
0.587km
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DAY2
42.884km
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(4) 13:53.2
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(1) 3:46.3
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(=1) 0:28.0
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(2) 13:29.3
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(2) 3:47.6
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(2) 0:27.1
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(4) 35:51.5
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Total
91.336km |
(1) 1:21:51.8 |
カッコ内はステージタイム順位。
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4月に九州の唐津で開幕した2014年の全日本ラリー選手権も、全国を転戦するカレンダーは残すところ最終戦のみとなった。今年も最終戦の舞台は愛知県の新城市、行政の強力なバックアップも受けてビッグイベントとして定着しつつある「新城ラリー」がシーズンの締めくくりとなる。
新城市は「長篠の戦い」で日本史にも1ページを刻んでいる地。また、ADVAN-PIAAランサーの走りを支えるヨコハマタイヤの工場もあり、ホームラリーとも言える一戦だ。そんな最終戦を待たずして第8戦のラリーハイランドマスターズで5年ぶりの王座奪還を決めた奴田原選手組は、チャンピオンの称号とともに凱旋ラリーを演じる運びとなった。
昨年からメイン会場とされた新城総合公園には、ヨコハマタイヤをはじめとした多くの出展ブースが並び、特設コースではトミ・マキネン氏らがデモランや同乗走行を行って大会を盛り上げる。さらに公園内の道には、距離こそ短いものの無料で観戦できるギャラリーステージが設けられ、土曜日と日曜日では走行方向を入れ替えて2日ともに観戦するファンを飽きさせない工夫も凝らされた。
Day1が行われた土曜日は、朝から生憎の雨模様。オープニングステージとなった「ほうらいせん一念不動 1 (9.177km)」は早々にヘビーウェット路面の餌食となる選手も多かった中、奴田原文雄選手/佐藤忠宜選手組は慎重な走りでクリア。慎重、と言ってもしっかりステージベストを刻み、オープニングからリードを築く“ヌタハラ・スタイル”の戦いぶりを見せつける。
続くSS2は、いよいよ新城ラリー名物の「雁峰(がんぽう)林道」が待ち受ける。道幅が狭く終始クネクネとした林道は、クルーに一息つく間を全く与えない。さらに路面は木々に覆われて日の光が当たらない箇所も多く、ところによっては苔むしていてスリッピーだ。しかし最近では場所によってはグリップの上がった路面も見受けられ、路面μの変化に対する機敏な対応も求められる。
この難攻不落のSS、「雁峰北 1 (14.404km)」でも奴田原選手組はベストを刻み、2番手の新井敏弘選手組に対して29.4秒という大差をつけることに成功。キロ2km上回るハイペースの好走で勢いを増した奴田原選手組は、最初のギャラリーステージとなるSS3「新城総合公園
1 (0.645km)」も制してセクション1を完全制覇。3本を走り終えて2位の新井選手組とは33.9秒差をつけることに成功、一方で地元の勝田範彦選手組はセクション1で戦列から姿を消している。
セクション2も変わらずウェットコンディションの戦いとなったが、奴田原選手組はリピートのSS5「雁峰北 2」でも同秒ながら再びステージベストを刻む安定した走りで、Day1をトップであがる。初日からマシンのウェットセッティングの的確さと、ADVAN
A050の優れたウェットグリップ性能を、遺憾なく見せつけるりザルトを刻んだ。
雨は夜のうちに止み、Day2の朝は太陽も顔をのぞかせた。ただ、パルクフェルメを出た段階でサービスパークの路面は濡れている。
林道のステージ、雁峰は前述の通り日の当たらない箇所もあるので完全なドライに転じる可能性は低いと言えるだろう。一方でDay2のみ使われる「作手」は本宮山スカイラインという元の有料道路であり、道幅も広いハイスピードステージ。こちらは開けたロケーションゆえに、ドライ路面となっていることが予想される。
こうなると雁峰の路面がどの程度までドライに回復してくるかと、雁峰と作出のどちらにウェイトを置くか、各チームは判断に頭を悩ませる展開となった。
そんな中で奴田原選手組はDay1を走りきったタイヤをそのままにスタート、雁峰を終えてからスペアとして搭載していた新品2本をフロントに投入するという作戦を実行。SS7「雁峰西
1 (13.873km)」こそ大量マージンを背景にペースコントロールしたため4番手タイムに留まったものの、続くSS8「作出 1 (6.982km)」とSS9「新城総合公園リバース
1 (0.587km)」で連続ベストを刻んで勝負を決定づけた。
最終のセクション5も3本のSS全てをセカンドベストであがった奴田原選手組は、2年連続でウィナーとして大勢の観客が見守る新城総合公園のセレモニアルフィニッシュへ。チャンピオンとしての凱旋ラリー、そして2014年のシリーズを新城二年連続優勝という形で締めくくることに成功した。
■奴田原文雄選手コメント
「前戦のハイランドマスターズでチャンピオンを決めることが出来たので、余裕を持って臨めた新城ラリーでした。とは言ってもワンミスで優勝が遠ざかってしまうので、大きなリスクを冒さないという前提の下で、手を抜かずしっかり走るということをテーマとしました。
初日は雨、ステージはヘビーウェットのタフなラリーでした。しかし、マシンはウェットのセットアップがとても良い状態にありますし、タイヤのグリップも信頼出来るものがあるので、序盤から大きくリードを築くことが出来て良い流れでしたね。
チャンピオンも獲得出来ましたし、ヨコハマタイヤの工場もある新城ラリーで最終戦を勝って有終の美を飾ることが出来ましたから、とても良いシーズンとなりました。今年も一年間、戦いをサポートしてくださったみなさん、そして声援を送ってくれたファンの方々に感謝し、改めて御礼申し上げます」
【>> 詳しいレポートはYOKOHAMA MOTORSPORTS WEBSITEをご参照ください】
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