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2014年 全日本ラリー選手権 第7戦 「RALLY HOKKAIDO」
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開催日程
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2014年9月26日(金) 〜 28日(日)
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開催場所
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北海道・帯広市 近郊
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主 催
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AG.MSC北海道
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競技内容
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総走行距離 731.80km / SS(スペシャルステージ)数 16本 / SS総距離 182.04km / グラベル(非舗装路面)
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天候/路面
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LEG 1 : 晴れ / ドライ LEG 2 : 曇り 一時 雨 / ドライ&ウェット
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参加台数
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41台
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総合成績 : 優勝 / JN-6クラス成績 : 優勝
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SS2
10.40km
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SS3
4.63km
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SS4
14.54km
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SS5
28.75km
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SS6
10.40km
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SS7
4.63km
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SS8
14.54km
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SS9
4.82km
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SS10
10.40km
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SS11
0.94km
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Leg1
128.92km
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(1) 5:51.0
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(1) 3:38.4
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(2) 9:58.2
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(2) 15:14.0
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(1) 5:49.4
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(1) 3:38.3
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(6) 10:26.2
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(1) 15:06.1
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(1) 5:52.9
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(1) 0:40.4
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(1) 1:16:55.9
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SS12
6.12km
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SS13
10.89km
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SS14
29.11km
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SS15
6.12km
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SS16
0.94km
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Leg2
53.12km
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(3) 4:07.0
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(3) 6:50.7
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(3) 17:38.4
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(2) 4:03.8
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(1) 0:40.3
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(3) 33:20.2
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Total
182.04km |
(1) 1:50:16.1 |
カッコ内はステージタイム順位。
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2014年の全日本ラリー選手権は、洞爺に続いて再び北海道に上陸。APRC(FIAアジア・パシフイック・ラリー選手権)と併催されるシリーズ屈指の規模を誇るRALLY
HOKKAIDOが、今年も北海道の十勝地方を舞台に開催された。今年のアイテナリーは全日本がAPRCよりも少ないSS(スペシャルステージ)で競われることになり若干距離が短くなったものの、それでも他の大会と比べると長くタフな戦いであることに変わりは無く、得点係数も2.0と大きいためにタイトル争いにおいては天王山とも言える重要な一戦となる。
今年も帯広市の北愛国交流広場にサービスパークが設けられ、金曜日の午後には賑やかなラリーショーを開催。多くの市民のみなさんが訪れて声援をいただいた中、続くセレモニアルスタートで戦いは幕を明けた。そのまま日が暮れた中でSS1「SATUNAI
River 1 (1.00km)」が行われ、奴田原文雄選手/佐藤忠宜選手組はタイトル争いのライバルである勝田範彦選手組を0.4秒抑えるステージベストで幸先よいスタートを切った。
一夜明けた土曜日、十勝地方は朝から気持ちよい秋晴れに恵まれた。帯広を6時40分に全日本の1号車がスタート、15分のサービスを経ておよそ80kmを移動して「PAWSE
KAMUY 1 (10.40km)」へと向かう。このSS2、続くギャラリーステージの「RIKUBETSU 1 (4.63km)」と奴田原選手組は3連続ステージベストをマーク、序盤でリードを拡げるいつものスタイルでラリーリーダーとしての座を構築する。
しかし中盤はシーソーゲームの展開となり、SS4とSS5は勝田選手組にベストを譲り、SS5を終えて全くの同秒トップという熾烈な争いに。奴田原選手組はセカンドループに入りSS6とSS7で連続ステージベスト、再び勝田選手を3.4秒リードして陸別のリモートサービスへとマシンを入れた。ここではルーティンメンテナンスを施し、ニュータイヤに交換してリードを拡大するべく次なるセクションへとマシンを運んでいく。
SS8は14.54kmの「YAM WAKKA Short 2」。1回目は僅差で勝田選手にベストを譲ったステージだけに、リードを拡大するべくスタートからプッシュしてハイペースで林道を駆け抜けていく。しかしステージが折り返しを過ぎるころに異変が。マシンの挙動が不安定になり、明らかにリアタイヤがスローパンクチャーを起こしている症状が伝わってきた。北海道ならではのハイスピードな林道ステージは奴田原選手の得意とするところだが、小さな石ひとつを拾うだけでタイヤやホイールにダメージを受けるリスクもはらんでいる。残念ながらペースダウンを余儀なくされ、最後は一輪がホイールだけの状態になってフィニッシュ。勝田選手らに大きく遅れを取ってしまい、ポジションこそひとつドロップしただけだったが、勝田選手組に対しては37.0秒という大きなビハインドを背負ってしまった。
しかし、コ・ドライバーの佐藤選手が「自分たちに起きたことは、相手にも起きる可能性がある。諦めずに行こう」と奴田原選手に語ったように、まだまだ先の長い戦いだ。気を取り直して臨んだSS9「KUNNEYWA
2」ひたすらにアクセルを踏んでいく奴田原選手。28kmを超えるロングステージ、フィニッシュまで3kmほどを残すジャンクション地点で先に見えたのは、コースから外れてストップしている勝田選手のマシン。
奴田原選手組は勝田選手組を抜いてそのままフィニッシュ、佐藤選手曰く「勝田選手のマシンが見えたとき、『いまのは勝田選手だったよね?』と何回も確認してきました。そうだよ、と答えたら、明らかにわかるくらいにペースが落ちました(笑)」とのこと。
ライバルの戦線離脱で、2番手を大きくリードする単独トップの座を磐石なものとした奴田原選手組。LEG1をトップで終えると、日曜日のLEG2もリスクを冒さない範囲のハイペースでマシンを運び、2日目は3位のデイポイントも獲得。昨年のリベンジを果たすRALLY
HOKKAIDOでの優勝を飾り、次戦でシリーズチャンピオン獲得の可能性が大いに高まる一勝を手中におさめた。
■奴田原文雄選手コメント
「SS8を終えた時には『今年もまたか……』と心が折れかけたのですが、佐藤選手の言葉で気持ちを切り替えて次のSSを走ることが出来ました。そうしたら勝田選手がコースオフしていたわけで、これもラリーなんだと改めて思いましたね。
そこからは大量リードを背景にトップを走り続けましたが、無理しない範囲でしっかり最後までマシンを運ぶことをテーマに走りました。もっとも、単に遅いペースで走るというのではなく、デイポイントもシリーズ争いではとても大切なものですから、デイポイントの獲得をひとつの目標にも据えました。結果的に締めくくりの最終ステージではベストを刻めましたし、LEG2のデイポイントも1点獲得出来ました。
この勝利で、チャンピオン奪還に向けて大きく一歩前進しました。次のハイランドマスターズでは、しっかりチャンピオンを決めたいと思っていますので、ご声援よろしくお願いいたします」
【>> 詳しいレポートはYOKOHAMA MOTORSPORTS WEBSITEをご参照ください】
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