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2014年 全日本ラリー選手権 第6戦 「丹後半島ラリー 2014」
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開催日程
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2014年8月29日(金) 〜 31日(日)
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開催場所
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京都府・京丹後市 近郊
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主 催
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大阪電気通信大学体育会自動車部 (OECU-AC)
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競技内容
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総走行距離 432.26km / SS(スペシャルステージ)数 21本 / SS総距離 102.28km / ターマック(舗装路面)
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天候/路面
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DAY 1 : 曇り 時々 雨 / ドライ&ウェット DAY 2 : 晴れ / ドライ
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参加台数
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51台
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総合成績 : 優勝 / JN-6クラス成績 : 優勝
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SS1
4.82km
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SS2
5.87km
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SS3
4.82km
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SS4
5.87km
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SS5
5.45km
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SS6
4.82km
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SS7
4.82km
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SS8
5.87km
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SS9
4.82km
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(3) 3:11.6
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(1) 3:58.9
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(1) 3:07.5
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(1) 4:02.4
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(2) 3:43.6
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(1) 2:59.4
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(1) 3:07.6
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(1) 3:59.3
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(1) 3:05.3
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SS10
5.45km
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SS11
4.82km
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SS12
5.45km |
SS13
4.82km |
Day1
67.70km
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(2) 3:43.9
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(1) 3:24.7
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(1) 3:48.1 |
(1) 3:27.9 |
(1) 45:40.2
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SS14
5.36km
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SS15
5.50km
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SS16
5.87km
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SS17
0.56km
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SS18
5.36km
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SS19
5.50km
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SS20
5.87km |
SS21
0.56km |
Day2
34.58km
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(2) 3:38.0
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(2) 3:47.4
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(1) 3:56.5
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(=3) 0:29.8
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(1) 3:37.4
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(1) 3:45.2
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(1) 3:54.5 |
(2) 0:29.5 |
(1) 23:39.9
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Total
102.28km |
(1) 1:09:20.1 |
カッコ内はステージタイム順位。
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全9戦のカレンダーとなる2014年の全日本ラリー選手権、中盤はターマック(舗装路)ラリーが2連戦というスケジュールだ。前戦、群馬県でのモントレーに続いて開催されたのは、京都府の北部を舞台にした「丹後半島ラリー2014」。この地で全日本ラリーが開催されるようになって今年で3年目、丹後半島の京丹後市をホストタウンに、半島の中央を縦断する丹後縦貫林道をメインステージとして開催された。
使われる林道は昨年と同様だが、リフレッシュ工事などの影響で一部通行止めの区間もあるため、一部を細かく刻んだり、初日と二日目で走行向きを変えるといった工夫が凝らされた。また、昨年はラリーパークとなっていた、道の駅でもある「丹後あじわいの郷」に、今年はショートステージを設定。ここはギャラリーステージとなり、家族連れなど地元の大勢のみなさんがラリー観戦を楽しまれた。
金曜夕方に京丹後市役所前の駐車場で催されたセレモニアルスタートもまた、多くの市民のみなさんが足を運んで声援を送ってくれた。昨年はスタート順が進むにつれて天候が悪化、最後は土砂降りになってしまっている。しかし今年は最終ゼッケンの頃には雲間から夕焼け空も顔を見せるというコンディションの中で、丹後半島ラリーは幕を開けた。
しかし、競技初日となる土曜日は天候に翻弄され、サービスの度にこの先の天候を予想するために頭を悩ませる展開となる。
土曜日の夜明け前、丹後半島地方にはザッと雨が降った。この影響でオープニングステージのSS1「太鼓山A線 1 (4.82km)」はウェットコンディション。走行の時間には雨こそ止んだものの、路面は濡れた状態にある。そんなオープニングステージはトップから1.8秒差の3番手とした奴田原文雄選手/佐藤忠宜選手組だったが、続くSS2「太鼓山B線
1 (5.87km)」はドライコンディション、ここでステージベストをマークしてトップに躍り出る。
ここから快進撃は続き、SS1のリピートとなる「太鼓山A線 2」。路面はドライに転じており、SS1より約キロ1秒のタイムアップで連続ステージベスト。次はSS2のリピートとなる「太鼓山B線
2」、スタート時刻はSS2のおよそ2時間後であったが、こちらのステージは激しい通り雨でウェットに転じ、さらに濃い霧が視界を遮るというタフなコンディションになった。
結果的にはここが大きな勝負どころのひとつとなり、2番手の勝田範彦選手組を4秒引き離して3連続ステージベスト。勝田選手組との差を10秒以上に広げて、序盤でガッチリとラリーリーダーとしての主導権を握っていく。その後、SS5は2番手だったものの、SS6でベストを刻んでセクション1を終了。この日1回目のサービスに入り、戦いはセクション2へ。
セクション2は太鼓山A線を2回、B線を1回走行する。この3本のSS全てを制したのは奴田原選手組、僅差ではあったがじわじわとリードを拡大することに成功。
2回目のサービスをはさんでセクション3、ここはセクション1でベストを奪うに至らなかったSS5「大内線 (5.45km)」と、1回目の走行となったSS6でベストを刻んだ「奥寄線
(4.82km)」のリピートで、各2本ずつを走行する。
果たして路面コンディションはどのような状況なのか判断が難しいところであったが、実際のところは奥寄線の後半からが濡れた状態にあった。この4本、SS10はベストを勝田選手組に譲るも、SS11から一日の締めくくりとなるSS13まで3連続ベスト。初日を終えて2位の勝田選手組に対して18.9秒の大量マージンを構築、二日目の残り34.58kmに臨むかたちとなった。
残るSS距離と初日で築いたマージンから言えば、奴田原選手組が有利な立場でスタートした二日目。しかしライバルも最初のSSから猛追を見せ、2連続ベストを許してしまった。そこで奴田原選手組はSS16から猛プッシュしてベストを奪うと、SS17はベストこそ新井敏弘選手組に譲るも勝田選手組を抑え、SS18からSS20まではこの大会で3回目となる3連続ステージベストの快走。これで完全に勝負は決し、前戦・モントレーの借りを返す快勝で今季3勝目を飾り、ターマックでの初優勝をなし遂げた。本大会はSS合計距離が100kmを超えるため、ポイント係数は1.2と大きい。この一戦を制したことは、チャンピオン奪還に向けて大きな意味のあるものとなった。
■奴田原文雄選手コメント
「前戦のモントレーではクラッシュを喫してしまいましたが、その後遺症が全くない完璧な状態にマシンを仕上げてくれたチームとメカニックに感謝しています。
今回はとにかく初日のコンディションがSS毎に目まぐるしく変わる、とても難しいラリーでした。そんな中で走りを支えてくれたADVAN A050、このタイヤは対応領域が幅広いという大きな特徴があるのですが、その特徴が遺憾なく発揮されてドライ路面からウェット路面まで安心してアクセルを踏んで行けたことが大きな勝因ですね。
初日でしっかりリードを築けましたが、2日目は最初の2ステージで負けたので、気を引き締め直して走りました。ターマックラリーというのは、そうそう大きく一人だけ抜きんでたスーパータイムを出せるものではありません。逆に言えばワンミスで貯金を吐き出してしまうと、そう簡単に取り返すことも出来ないわけです。だからミスをしない慎重さと、コンマ1秒を詰める攻めの走りを高次元にバランスすることが求められる難しさがありますが、そんなターマックラリー、しかもポイント係数も大きい一戦を制したことはシリーズを戦う上でも大きな一勝ですね」
【>> 詳しいレポートはYOKOHAMA MOTORSPORTS WEBSITEをご参照ください】
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