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OUTLINE
 
2014年 全日本ラリー選手権 第3戦 「がんばろう!福島 MSCCラリー2014」
開催日程
2014年6月7日(土) 〜 8日(日)
開催場所
福島県・棚倉町 近郊
主   催
マツダ・スポーツ・カー・クラブ
競技内容
総走行距離 364.99km / SS(スペシャルステージ)数 14本 / SS総距離 62.72km / グラベル(非舗装路面)
天候/路面
DAY 1 : 雨 / ウェット   DAY 2 : 雨 / ウェット
参加台数
48台
RESULT
総合成績 : 優勝 / JN-6クラス成績 : 優勝

SS1
5.29km
SS2
11.06km
SS3
6.18km
SS4
5.29km
SS5
11.06km
SS6
6.18km
SS7
0.45km
SS8
0.45km
Day1
45.96km
(1) 6:15.0
(1) 11:32.6
(1) 6:05.8
(3) 6:15.1
(2) 11:52.5
(1) 6:21.3
(2) 0:28.1
(1) 0:27.6
(1) 49:18.0

SS9
4.63km
SS10
2.81km
SS11
0.94km
SS12
4.63km
SS13
2.81km
SS14
0.94km
Day2
16.76km
(2) 4:13.1
(2) 2:00.0
(4) 0:39.5
(5) 4:12.5
(5) 2:02.0
(3) 0:39.7
(3) 13:46.8

Total
62.72km
(1) 1:03:04.8


カッコ内はステージタイム順位。
NUTAHARA'S REPORT COMMENT
シリーズはグラベル(非舗装路)ラリー三連戦に突入している、2014年の全日本ラリー選手権。第3戦は今季初の本州での開催、福島県棚倉町をホストタウンとした「がんばろう!福島 MSCCラリー2014」だ。
東京ラリーという名称だった時代から伝統ある一戦は、近年になってスケールを拡大。太平洋側のいわき市方面にもステージが設けられ、SS(スペシャルステージ)の合計距離こそ60kmほどだが、リエゾン区間を含む総走行距離は364kmにもおよぶ。前戦・久万高原がコンパクトなレイアウトだったのとは対照的な内容であり、今年も新機軸が盛り込まれた一戦となった。

ステージは大きくわけて棚倉町と鮫川村の県内陸部と、いわき市の海側にレイアウトされる。Day1は海側が主戦場となり、新たに設けられた「西根(5.29km)」を皮切りに、「鶴石山リバース(11.06km)」「長草萱山(6.18km)」を2ループする。その間には全国的に知られているスパリゾートハワイアンズでリモートサービスが行われ、セクション2へのスタートでは選手紹介セレモニーも行われた。
そしてリピートを終えた各車はサービスパークが設けられたルネサンス棚倉へ戻り、恒例のギャラリーステージ「ルネサンス・リバース(0.45km)」に臨むが、こちらもステージ名にあるように久しぶりの逆走となる。

Day1で45.96kmのステージをこなすアイテナリー、Day2は16.76kmと短めだが、お馴染みの「流・岡田リバース(4.63km)」「東野牧野(2.81km)」に加え、昨年まではリエゾンルートだった鹿角平観光牧場内の道が新たにステージとなって「鹿角平(0.94km)」として設定。これらを2ループする合計14のSSで競われる一戦だ。

大会を前に、福島県地方も6月5日に梅雨入りが発表されたラリーウィーク。残念ながら結果的に大会は二日間ともに雨となり、オールウェットコンディションに。そのため、過酷な生き残り戦のタフな展開となり、初日で実に半数以上が戦列から消える展開となった。

久万高原で今季初優勝を飾った奴田原文雄選手/佐藤忠宜選手組。オープニングの「西根」は日頃あまり車が走っていない道のようで、難しいコンディションの路面が待ち受けていた。さらに土壌が赤土のようで雨によってとてもスリッピーであり、リピートでは深くワダチが掘れることも予想された。

そんな中、ADVAN A053を装着した奴田原選手組が快走。
オープニングはレッキで誰もが「タフで難しい路面」と語った「西根」だが、ここを皮切りに3本のSSを全てベストタイムであがり、2番手の新井敏弘選手組に11.1秒、3番手の勝田範彦選手組には23.1秒という大量のマージンを早々に構築。スタートでは同じヨコハマタイヤを装着する選手同士でもタイヤ選択がわかれましたが、昨年のここ福島で国内ラリーデビューを飾ったADVAN A053を奴田原選手組はチョイスして4本ともに装着。そしてオープニングからの3連続ステージベスト、タイヤの優れたポテンシャルにも支えられての好調な出だしとなった。

今年初めてアイテナリーに加えられたスパリゾートハワイアンズでのリモートサービス。手際よくメカニック陣がマシンのメンテナンスを施した後、フラガールのダンスと、いわき市長のフラッグに見送られて、戦いはリピートとなるセクション2に進む。

SS4、SS5では新井選手組がチャージ、SS5を終えてトップを一時は譲ったものの、続くSS6で新井選手組はミッショントラブルで戦列から消えた。また、勝田選手組に対してはSS4こそ3.5秒のリードを許したものの、SS5で1秒上回り、SS6では5秒先行して結果的にセクション2でもマージンを拡大。
Day1の締めくくりとなるショートステージの「ルネサンス」も、2本目でステージベストを叩き出して初日をトップであがるとともに、勝田選手組に対して27.4秒の大量マージンを構築した。

Day2の福島も生憎の雨模様。しかも、降り方が一定せず時に雨足は勢いを強めるので、残る距離は16.76kmと短いものの油断は出来ない。ただ、普通に考えれば残る距離に対して27.4秒の差は圧倒的に有利なことも確かで、デイポイントを狙いつつもしっかりマシンをフィニッシュに運ぶことが求められる展開だ。

この日のオープニングとなるSS9は勝田選手組がベストだが、奴田原選手組も1.9秒差の2番手。続くSS10、SS11もベストには届かなかったものの、勝田選手組を上回るタイムでマージンはさらに広がる。
結果、初日のオープニングステージから一度もトップの座を譲ることのなく、昨年に続いて福島を制して今季グラベル2連勝を飾った。



■奴田原文雄選手コメント

「今回は2日間ともに雨の中での戦いになりました。初日は新しいステージもありましたし、路面が滑りやすくタフなコンディションだったので、軟質路面用ダートタイヤのADVAN A031を使うことも考えていたのですが、実際には思ったほどの雨量でもなかったですし、久万高原を制してポイントリーダーに立っているので冒険することも無いという判断で、ADVAN A053を4輪に装着してスタートしました。
ハワイアンズでのサービスや選手紹介は傘がいらないほどに雨足が弱まりましたが、セクション2は完全な“雨降り”で、マッディな路面と相まってタフな戦いになりましたね。SS5などは、掘れたワダチに水が流れて川になっていたくらいですから(笑)

2日目も雨でしたが、今回は全体を通じて本当にタイヤのおかげで勝てた面も大きいですね。改めてADVAN A053がいろいろな路面にしっかり対応してくれることを確認しました。

今回のラリーは、長年私がコンビを組んでいた小田切順之さんが会長をつとめられてきたクラブの主催。小田切さんの一周忌も近いのですが、福島で昨年に続けて優勝できたことは良かったですね。小田切さんも、天国で喜んでくれていることと思います」


>> 詳しいレポートはYOKOHAMA MOTORSPORTS WEBSITEをご参照ください
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