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OUTLINE
 
2013年 全日本ラリー選手権 第6戦 「丹後半島ラリー 2013」
開催日程
2013年8月23日(金) 〜 25日(日)
開催場所
京都府・京丹後市 近郊
主   催
大阪電気通信大学体育会自動車部 (OECU-AC)
競技内容
総走行距離 346.29km / SS(スペシャルステージ)数 13本 / SS総距離 103.83km / ターマック(舗装路面)
天候/路面
DAY 1 : 晴れ 一時 雨 / ドライ & ウェット   DAY 2 : 晴れ 一時 雨 / ドライ & ウェット
参加台数
40台
RESULT
総合成績 : 優勝 / JN-4クラス成績 : 優勝

SS1
4.54km
SS2
8.24km
SS3
9.58km
SS4
4.54km
SS5
8.24km
SS6
9.58km
SS7
8.24km
SS8
9.58km
Day1
62.54km
(2) 3:19.0
(1) 7:24.2
(1) 7:05.5
(3) 3:19.2
(2) 7:33.7
(4) 7:09.3
(2) 7:23.1
(2) 6:53.9
(2) 50:07.9

SS9
5.15km
SS10
8.24km
SS11
9.58km
SS12
8.24km
SS13
9.58km
Day2
27.05km
(1) 3:39.9
(1) 7:23.5
(1) 7:05.9
(2) 7:24.0
(1) 7:00.1
(1) 32:33.4

Total
74.08km
(1) 1:22:41.3


カッコ内はステージタイム順位。
NUTAHARA'S REPORT COMMENT
異常気象とさえも言われる2013年の日本の夏。猛暑、そして豪雨と観測史上にない記録が全国各地から伝えられ、すっかり“ゲリラ豪雨”という言葉さえも日常会話で珍しくないものとなっています。

前戦・モントレーでは、そんなゲリラ豪雨によって急変した路面コンディションを制して、2年連続の優勝を飾った奴田原文雄選手/佐藤忠宜選手組。ADVAN A050の卓越したポテンシャルがウェット路面を制した一戦でしたが、その戦いを再現するかのように第6戦・丹後半島ラリーもまた、雨が勝敗を大きく分ける要素となりました。

昨年から全日本選手権のカレンダーに加わった丹後半島ラリー。京都府北部の京丹後市をホストタウンに、丹後半島の中央を南北に貫く京都縦貫林道を駆け抜けるターマック(舗装路)ラリーです。SS(スペシャルステージ)は半島の南側から、奥寄線(4.54km)/大内線(5.15km)/成相線(8.24km)/角突山線(9.58km)の4本が設けられます。奥寄線はDay1に2ループ、成相線と角突山線は2日間で5ループ、大内線はDay2に1回の走行となりますが、道幅の広いハイスピードな2車線区間と1車線のテクニカルな区間が織りまぜられたダイナミックなステージが戦いの舞台です。

8月23日(金)はレッキが行われましたが、朝から昼過ぎまでのレッキ中は晴れから薄曇りといったコンディション。1走目では天橋立もビューポイントからしっかり望め、暑さも昨年ほど酷しくない快適さでした。しかし、サービスパークに戻って午後3時前くらになると上空は厚い雨雲に覆われ、ゲリラ豪雨に襲われてしまいます。まるで南国のスコールかと思うような激しい雨、まさに今年の夏を象徴するかのようでした。
そして18時からはセレモニアルスタート。この前後も不安定な空模様となり、雷も鳴り響いて奴田原選手組のスタート時こそ雨は勢いを弱めていましたが、JN4クラスの終盤ゼッケンあたりから再び雨足が強まってしまいます。

こうして金曜日の雨がSSを濡らしたままに日付は変わり、24日(土)のDay1はウェットコンディションでの幕開け。SS1「奥寄線 1」はトップの勝田選手と僅差の2番手であがった奴田原選手組ですが、続くSS2「成相線 1」で逆転してラリーリーダーの座を手中におさめると、SS3「角突山線 1」でさらに差を広げてセクション1を終了。今回初めて設けられた丹後あじわいの郷のラリーパークでは多くの来場者にゼッケン1も誇らしく、「ADVAN-PIAAランサー」の勇姿を間近にしていただきました。

1回目のサービスをはさんでセクション2、再び3本のSSを走りますが天候は思ったよりも早く回復して路面はドライへと転じていきました。奴田原選手組は雨の影響がもう少し残ると判断して臨んでいたので、やや苦戦を強いられてしまいます。ベストを勝田選手組に譲るかたちとなり、SS6を終えてポジションを2番手にドロップ。
2回目のサービスで新品タイヤを投入、この日の残る2本のステージで逆転を期しますが、残念ながらDay1は9.1秒差の2番手で終えることに。

その夜、22時ころから京丹後市内は再び雨が降り始めます。この雨は明け方には勢いを弱めていましたが、SSが設けられている山中は路面は乾かないと判断。そしてSS9「大内線 1」はウェットとハーフウェットの中間くらいのコンディションでしたが、0カーがフィニッシュするころから雨が路面を濡らして完全なウェットへと転じます。

こうなるとADVAN A050のウェット路面における優れたグリップ&コントロール性能が光る展開に。前日の順位により先頭でスタートした勝田選手組に対して、奴田原選手組はスタートから約1.5kmの地点でおよそ3秒上回るハイペースでのアタック。そして終盤、フィニッシュ手前で勝田選手はウェット路面にこらえきれずスピン、対する奴田原選手組はしっかり路面を捉えてフィニッシュ、勝田選手組を14.2秒上回って文句なしのステージベストを刻んで一気に逆転します。

その後、2本のSSも制してセクション4は3連続ステージベストを飾り、勝田選手組との差を11.8秒に拡大。最終サービスを挟んで残るは2本のSS、成相線と角突山線というロングステージで勝負を決します。この最終サービスでは、奴田原選手と佐藤選手が2本搭載しているユーズドのスペアタイヤの搭載方法を確認していました。なぜならSS間の限られた短い時間の中で、状況に応じてタイヤ交換を行うことを想定していたのです。

そしてSS12「成相線 5」。ここは勝田選手がベストを刻んで、その差は7.0秒に。最終のSS13「角突山線 5」は9.58km、最終決戦に臨む奴田原選手と佐藤選手はタイヤ交換を敢行。二人のコンビネーションプレーで最小限の時間でフロントタイヤを交換、その効果もあってギャラリーも見守る最終SSを本大会6回目のステージベストであがり、モントレーに続いてターマックラリー二連勝を飾ることに成功。
Day2は満点のデイポイントも獲得して、シリーズチャンピオン奪還に向けて大きな一勝を挙げました。



■奴田原文雄選手コメント

「Day1は少しタイヤを使いすぎたところもあって、一度は奪ったトップの座を譲る形になってしまいました。しかし、Day2はこちらの思った通りに戦いを運ぶことが出来て、勝田選手のスピンもあって朝一番のステージだけで逆転することが出来ました。
とは言っても路面は急速に乾いていきましたし、残りの距離からして全く気を抜けない展開になりましたね。
厳しい展開も予想されたターマックラリーを2戦続けて勝てたことは、シリーズチャンピオンに向けて大きな意味を持っています。ポイント係数の高い次戦・Rally Hokkaidoが重要な位置づけとなりますので、しっかり勝って有利なポジションを守りながら終盤戦を戦っていきたいと思います」


>> 詳しいレポートはYOKOHAMA MOTORSPORTS WEBSITEをご参照ください
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