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2013年 全日本ラリー選手権 第5戦 「モントレー2013 in 群馬」
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開催日程
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2013年7月26日(金) 〜 28日(日)
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開催場所
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群馬県・渋川市 近郊
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主 催
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チーム・アルパイン群馬 (TAG)
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競技内容
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総走行距離 423.533km / SS(スペシャルステージ)数 15本 / SS総距離 78.787km
/ ターマック(舗装路面)
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天候/路面
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DAY 1 : 晴れ のち 雨 / ドライ → ヘビーウェット DAY 2 : 晴れ /
ドライ
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参加台数
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51台 (イノベーションクラス 5台含む)
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総合成績 : 優勝 / JN-4クラス成績 : 優勝
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SS1
6.603km
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SS2
11.170km
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SS3
0.323km
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SS4
7.182km
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SS5
6.603km
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SS6
6.814km
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SS7
0.357km
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SS8
11.170km
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SS9
6.603km
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SS10
6.814km
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Day1
63.639km
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(1) 5:08.3
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(2) 9:45.8
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(1) 0:20.1
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(3) 5:03.3
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(5) 5:04.9
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(2) 4:54.6
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(1) 0:21.9
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(2) 9:45.5
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(1) 5:41.4
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Canceled
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(1) 46:05.8
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SS11
0.789km
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SS12
0.789km
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SS13
6.399km |
SS14
0.357km |
SS15
6.814km |
Day2
15.148km
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(1) 0:38.3
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(1) 0:37.7
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(1) 5:02.6 |
(1) 0:22.5 |
(2) 4:58.3 |
(1) 11:39.4
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Total
80.42km |
(1) 0:57:45.2 |
カッコ内はステージタイム順位。
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濃い灰色の雲が、短時間のうちに空を支配した。フロントガラスには、容赦なく猛烈な勢いの雨が打ちつけ、行く手の視界を遮る。路面はところどころが川や池のように変化、道端から泥が大量に流れでている箇所も存在する。
そんな過酷な条件だからこそ、総合力を試されるのがラリーの世界。ドライバーのスキル、コ・ドライバーの適切なリーディング、そしてペースノートの完成度。マシンのコンディション、そしてなによりもシビアなコンディションの下で走りを支えるタイヤのパフォーマンス。戦う要素のどれひとつとして欠けることが許されない、全日本選手権ならではのハイレベルな走りがそこにある。
「今年は去年より暑くないね」
「いや、なんだかんだ言って暑いことに変わりないよ」
こんな会話が交わされていた、第5戦「モントレー2013 in 渋川」のサービスパーク。結果としてはラリーウィークを通じて、日中の最高気温は30℃に達したものの、昨年のように37℃や38℃といった酷暑にまでは至らなかった。
伝説の一戦が復活するということで大いに注目を集めた昨年のモントレー。この戦いを制した奴田原文雄選手/佐藤忠宜選手組は、第4戦を終えてシリーズランキングリーダーに立った。ゼッケン1をつけた「ADVAN-PIAA
ランサー」、7月27日(土)のセレモニアルスタートでは、競技の拠点となりラリーパークも設けられた渋川市総合公園で大きな声援に見送られて戦いをスタートした。
オープニングのSS(スペシャルステージ)は、6.603kmの「Akagi-1」。
今年のモントレーは赤城や榛名といった林道ステージと、渋川市総合公園内の特設ギャラリーステージを順走/逆走の組み合わせで走るのに加えて、群馬サイクルスポーツセンターもギャラリーステージとして設定されている。ただしSS総距離の約80%をDay1で消化するアイテナリーゆえ、序盤から如何にリードを構築していけるかも勝敗を分ける鍵になると目されていた。
そんな中、奴田原選手組はいつものようにオープニングからしっかりベストな走りを披露、2番手の柳澤宏至選手組に1.4秒、3番手の勝田範彦選手組には5.1秒の大差をつける。続く今大会最長のステージ、SS2「Miyama-R1
(11.170km)」は勝田選手組にベストを譲るも、その差は僅か0.6秒。渋川市総合公園に戻り大勢のギャラリーが見守る中、SS3「ShibukawaPark-AR1
(0.323km)」では、ファンの期待に応える単独ステージベストをマーク、勝田選手組を0.7秒上回ってSS2の差を帳消しにした上で0.1秒リードを広げた。しかし、セクション1の締めくくりとなるSS4「Haruna-DOWN
(7.182km)」は3番手に留まる。それでもセクション1をトップであがり、2位の勝田選手組には4.8秒差をつけている。
戦いはセクション2に入り、ここから後続が激しい追い上げを見せてくる。2本のステージで構成されるセクション2、SS6「Haruna-UP1
(6.814km)」を2番手として、ここで勝田選手組の先行を許してポジションを2番手に後退。その差は2.4秒、公園のショートステージを含む4本で構成されるセクション3での逆転に期待がかかる。
サービスをはさんで臨むセクション3、2回目の公園内ギャラリーステージをトップであがって勝田選手組との差を0.6秒取り戻した奴田原選手組、ロングの「Miyama-R2」は2番手に留まるもフィニッシュまで残り1kmほどの地点で雨が降りだした。
木曜、金曜と日が暮れてから激しい雨が打ちつけている群馬県北部、やはりこの日も激しい夕立が襲いかかってきた。そのころ、次のSS9「Akagi-3」は00カーが走行を終えていたが、やはり上空を覆った雨雲から激しい雨が降り始め、路面は一気にヘビーウェットへと転じていた。そんな中、奴田原選手組は5分41秒4と、勝田選手組を13.5秒引き離す圧倒的な速さでこの大会4回目のステージベストをマーク。ラリーリーダーの座を奪還、10.4秒の大差をつけることに成功した。
最終のSS10は落雷の危険性などを考慮してキャンセルとなり、Day1を奴田原選手組はトップで折り返す。
一夜明けた日曜日も、朝から好天に恵まれたモントレー2013。
Day2のオープニングは群馬サイクルスポーツセンター、2本のショートステージでベストを刻んでリードを広げると、SS13「Akagi-R (6.399km)」も勝田選手組を13.1秒引き離して勝負は完全に決した。この日は唯一となる公園のギャラリーステージでもステージベストを奪ってファンに好走を披露した奴田原選手組は、最終のSS15「Haruna-UP3」もしっかり走りきってトップでフィニッシュ。
2日間とも満点デイポイントを獲得して、二年連続でモントレーを制してシリーズランキングリーダーの座を守りきった。
■奴田原文雄選手コメント
「木曜、金曜と日が暮れると激しい雨に見舞われていたので、土曜日も必ず雨は降ると思っていました。SS8のフィニッシュ手前くらいから降り始めて、SS9は土砂降りになっていたのですが、それはもう前を見るのも大変なほどの降りでした。そんな中でライバルに大きく差をつけることが出来た理由は、何といってもタイヤですね。ヘビーウェットのコンディションでしたが、ADVAN
A050のグリップがしっかり走りを支えてくれました。
トップでDay1をあがりましたが、差がそんなに大きく開いているわけでも無いし、残りの距離が短いとは言っても林道ステージだってありますから、気を抜けませんでしたね。Day2のワンミスで簡単に逆転をされてしまう可能性も、十分にありますし。だからオープニングの群馬サイクルスポーツセンターからしっかり気合いを入れて走りましたが、連続ベストを奪って主導権をさらにしっかり握ることが出来ました。
昨年に続いて大勢のファンの皆さんを前に、モントレーを勝てて良かったです。これで前戦・洞爺の分は取り返すことが出来たと思うので、次の丹後半島もしっかり勝って行けるように万全を尽くします」
【>> 詳しいレポートはYOKOHAMA MOTORSPORTS WEBSITEをご参照ください】
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