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OUTLINE
 
2011年 IRC(インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ) 第7戦
「Barum Czech Rally Zlin (バルム・チェコ・ラリー・ズリーン)」
開催日程
2011年8月26日(金) 〜 7月28日(日)
開催場所
チェコ共和国 ズリーン市
競技内容
総走行距離 619.73km / SS(スペシャルステージ)数 15本 / SS総距離 248.48km /ターマック(舗装路面)
天候/路面
LEG 1 : 晴れ / ドライ   LEG 2 : 晴れ / ドライ
参加台数
122台
RESULT
成績 : リタイア

SS1
9.36km
(46) 7:47.6

SS2
8.89km
SS3
12.95km
SS4
28.69km
SS5
11.49km
SS6
8.89km
SS7
12.95km
SS8
28.69km
SS9
11.49km
(37) 5:12.4
Canceled
7:04.6
(63) 18:11.4
D.N.F.
-
-
-
-

SS10
22.69km
SS11
10.48km
SS12
24.37km
SS13
22.69km
SS14
10.48km
SS15
24.37km
TOTAL
248.48km
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Retired

白地欄の表記は、「(IRC順位) タイム」
NUTAHARA'S REPORT COMMENT
ポルトガル領のアソーレス諸島で開催された第6戦に続いてのIRC(インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ)出場となる、第7戦の「Barum Czech Rally Zlin(バルム・チェコ・ラリー・ズリーン)」。昨年はランサー・エボリューションIXをレンタルしてプライベート参戦をした経験を持つ一戦、奴田原文雄選手にとってはR4仕様のスバルWRX STI spec Cで初めてのターマック(舗装路)ラリーということで、より注目を集めることになりました。

タイからカンボジアにかけて2,000kmあまりを走破した「アジア・クロスカントリーラリー」から帰国後、お盆休みをゆっくり過ごす間もなくチェコへと向かった奴田原文雄選手。さらにチェコの翌週はシリーズリーダーに立っている全日本ラリー選手権が開催されることから、まさに“ラリー漬け”のカレンダーを過ごすことになります。

奴田原選手はチーム母体であるストールレーシングの本拠地であるオーストリアに立ち寄った後、大会の舞台となるチェコに入りました。限られた時間の中で火曜日にはタイヤと足回りを中心としたテスト走行を行い、水曜日と木曜日にはレッキに臨みます。ここではコ・ドライバーの市野諮選手とともにしっかりとペースノートを造り込み、戦いの本番に備えます。

東ヨーロッパの中ではもっとも歴史ある「チェコ・ラリー・ズリーン」。それだけに地元の熱気も予想を超えるもので、2年連続で日本から参戦を果たした奴田原文雄選手組への注目も高いものがありました。そんな中で金曜日のシェイクダウンテストも順調にこなし、いよいよその夜にはズリーン市街地の公道をクローズしたSSS(スーパー・スペシャル・ステージ)で大会は幕開け。
夜の市街地で行われたセレモニアルスタートで大きな声援を受けて、ADVANカラーをまとうスバルWRX STI spec C・R4も、まるでストリートレースのような特設ステージを駆け抜けます。

一夜明けてLEG1は本格的なステージに突入。奴田原選手組も攻略の難しいコースを果敢にアタックしていきますが、車両がヨーロッパにあるために事前テストを行うことが難しいため、セットアップに苦労する展開を強いられてしまいます。
そんな中でステージを終えるごとに、ドライバー自らがダンパーの調整などを行って、一歩一歩確実にマシンのセットを詰めていく奴田原選手組。土曜日最初のSS2を終えて調整を進め、SS3で確認してさらなる煮詰めを行う流れでしたが、SS3はクラッシュ車両が生じて排除に時間を要することからキャンセルとなってしまいました。
そこでSS4で改めて確認、走行後に再び足回りの調整を行います。この段階で方向性は確認でき、SS5を走り終えた後のサービスで大がかりなリ・セッティングを行ってフィーリングは大幅に好転する手応えをつかんでいました。

しかし11.49kmのSS5、スタートから8kmを過ぎた地点でまさかのマシントラブル。コントロールを失ってコースから外れて立ち木に激突してしまい、残念ながらラリーをここで終えざるを得ない結果となってしまいました。


■奴田原文雄選手コメント

「R4仕様のスバルWRX STI spec Cで初めて臨んだターマックラリーでしたが、不完全燃焼の残念な結果に終わってしまいました。
本来であれば事前にテストを重ねてセッティングをきっちりと出して挑みたかったのですが、車がヨーロッパにあるので現地で限られた時間の中でセットアップを進めなければならない展開となってしまいました。
出だしは探りながらのスタートでタイムも伸び悩んだのですが、ステージごとにセットアップを詰めながら戦っていこうという考えでした。ひとつずつ課題をつぶしていく流れだったのですが、SS3がキャンセルされてしまい、そこでやりたかったことが次のステージに持ち越しとなってしまいました。SS4ではオーバーシュートして30秒くらいタイムロスを喫したのですが、セッティングは良い方向でフィーリングも向上したので、流れは良い方向に傾いていたのです。
しかしSS5でダンパーを調整して、バンピーなチェコの路面にじわじわ合わせていくことにしました。SS5が終わった後のサービスではバネも交換する予定だったのですが・・・。突然にボールジョイントが外れて、リカバリーする間もなくコントロール不能になって立ち木に激突してラリーを終えることになってしまいました。
今回は悔しい結果に終わりましたが、次のスコットランドは再びグラベルラリー。アソーレスで課題も見えているので、しっかりここまでの借りを返したいと思います」



>> 詳しいレポートはADVAN MOTORSPORTS WEBSITEをご参照ください