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2011年 全日本ラリー選手権 第4戦 「がんばろう!福島 MSCCラリー2011」
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開催日程
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2011年6月11日(土) 〜 6月12日(日)
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開催場所
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福島県・棚倉町 近郊
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主 催
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MSCC(マツダ・スポーツ・カー・クラブ)
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競技内容
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総走行距離 363.00km / SS(スペシャルステージ)数 12本 / SS総距離 55.86km
/ グラベル(非舗装路面)
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天候/路面
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DAY 1 : 雨 のち 曇り / ウェット〜一部ドライ DAY 2 : 晴れ / ドライ
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参加台数
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44台
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総合成績 : 2位 / JN-4クラス成績 : 2位
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SS1
13.64km
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SS2
0.50km
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SS3
13.64km
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SS4
0.50km
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SS5
0.50km
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SS6
13.64km
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SS7
0.45km |
* 11:46.3
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0:29.5
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11:56.3
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0:29.0
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0:29.3
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11:37.4
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0:26.8 |
SS8
2.81km
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SS9
2.28km
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SS10
2.81km
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SS11
2.28km
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SS12
2.81km |
TOTAL
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1:55.5
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* 2:05.9
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1:52.9
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Canceled
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1:52.1 |
45:01.0
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「*」印はステージベストタイム。
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2011年の全日本ラリー選手権も、いよいよ前半戦の締めくくり。これまで九州と四国、西日本を転戦してきたシリーズはいよいよ東日本に舞台を移します。
第4戦、その戦いの場は福島県。3月に発生した東日本大震災からの早期復興を祈念して、大会名称も「がんばろう!福島
MSCCラリー2011」と、主催者と参加者が心をひとつにして臨みました。
ラリーの拠点となったのは、例年通りに棚倉町のルネサンス棚倉。ここを拠点に隣接する鮫川村と棚倉町内のグラベル(未舗装路)林道3本をSS(スペシャルステージ)に設定。さらにルネサンス棚倉にもギャラリーステージが設けられて、コンパクトな設定のラリーとして開催されました。
競技がスタートする11日(土)は、朝から生憎の雨模様。ステージは完全なウェットコンディションとなってしまいましたが、幸いなことにスタートのころには雨足も弱まり、お昼までに雨は完全にあがりました。
今回の競技でひとつの特徴となったのがSS1。競技の幕開けとなるSS1では、ウォーミングアップ的な意味合いも持たせて比較的距離の短いステージを充てることが多いのですが、今回は大会で最長となる13.64kmの「真名畑八溝」からスタートとされていたのです。
勝負に大きな影響を与えるロングステージ、しかもウェットコンディション。まさに選手やチームにとってはその実力を初っぱなから試されることになりますが、こうした場面でこそ真の強さを見せたのが奴田原文雄選手/佐藤忠宜選手組の「ADVAN-PIAAランサー」。
ゼッケン2番でスタートした奴田原選手組はこのステージを11分46秒3であがり、2番手の新井敏弘選手組に10.6秒差をつけるブッチ切りの速さを披露。全日本のタイトルを競うライバル、勝田範彦選手組はコースオフからマシンをヒットさせたこともあり、12.3秒という大量のマージンを早々に構築することに成功しました。
その後は新井選手との完全な“一騎討ち”の様相が色濃くなっていきます。
ステージ毎にベストを奪ってじわじわと追い上げてくる新井選手組、奴田原選手組との攻防は息詰まる展開となりましたが、3回目の走行となった真名畑八溝(SS6)で奴田原選手組のマシンがマイナートラブルに襲われてしまいタイムダウン。残念ながら新井選手組の先行を許す結果になってしまったものの、その差5.0秒でDAY1を終了しました。
明けて12日(日)のDAY2。残るステージの合計は僅かに12.99kmですが、タイム差としては充分に逆転可能な圏内。一方で3番手の勝田選手組とは約10秒離れていますので、ミスやトラブル無く走りきればポジションを脅かされる存在にはなり得ないという展開です。
DAY2最初のSS8「東野牧野・リバース1(2.81km)」。
快調な走りを見せた奴田原選手組はステージベストこそ柳澤宏至選手組に譲ったものの、新井選手組を上回るタイムで差を1秒詰めることに成功。さらに続くSS9「東前田・1(2.28km)」でも新井選手組を抑えて勝田選手と同秒のステージベストをマーク、これで2.5秒差にまで詰め寄りました。
しかしその後、ステージのキャンセルが生じたことなどもあって、最終的に奴田原選手組は新井選手組に続く2位でフィニッシュ。
7月に参戦するIRC(インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ)の「ラリー・アソーレス」を前に実現した直接対決は、終盤まで多くのファンを釘付けにしたものとなりました。
また、この結果によってシリーズポイントランキングもトップに2点差と肉薄。こちらの戦いもシーズン中盤に入ってますます面白くなってきました。
■奴田原文雄選手コメント
「DAY1は朝一番のステージでおよそ10秒のマージンを稼ぐブッチ切りのタイムで上々の出だしとなりました。しかしその後、ロングステージのリピートでは霧に視界を遮られたりして、残念ながら新井選手の逆転を許す結果になってしまいました。
5.0秒差で迎えたDAY2は、残りが約13kmなので、キロ0.5秒速く走れば逆転という計算です。しかし、この差は小さいように見えるでしょうが、ラリーにおいて同じレベルのドライバー同士で考えると大きな差でもあります。自分の技量と車のセットを如何に100%の状態で出し切るか。戦いとしてはタフですが、逆に言えばとても走り甲斐のある面白いものでした。
出走順が前だったのでステージベストを奪うには至らなかったものの、2つのステージで一気に差を詰めていけたのは予定通り。ただ、あくまでもシリーズとして戦っているので、無理をしてミスやトラブルを引き起こすわけにもいかず、かといって守りに徹するわけにもいかず、悩ましい戦いでもありました(笑)。
結果的にはSS11がキャンセルになったことの影響もあって、2位というポジションで終わりましたが、しっかりシリーズランキングのポイント差を縮めることに成功しました。
次は開幕戦以来のターマック(舗装路)ラリーです。なんとしてもターマックで1回は勝ちたいので、大きな勝負どころになりますね」
【>> 詳しいレポートはADVAN MOTORSPORTS WEBSITEをご参照ください】
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