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2011年 全日本ラリー選手権 第3戦 「HIMUKA RALLY '11 in 美郷」
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開催日程
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2011年5月21日(土) 〜 5月22日(日)
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開催場所
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宮崎県・美郷町 近郊
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主 催
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ルート・10・延岡 (R-10-N)
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競技内容
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総走行距離 370.15km / SS(スペシャルステージ)数 11本 / SS総距離 102.14km
/ グラベル(非舗装路面)
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天候/路面
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DAY 1 : 曇り 一時 雨 / ドライ(一部ウェット) DAY 2 : 曇り / ドライ
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参加台数
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48台
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総合成績 : 優勝 / JN-4クラス成績 : 優勝
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SS1
13.10km
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SS2
2.98km
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SS3
13.10km
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SS4
2.98km
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SS5
13.45km
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SS6
2.98km
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SS7
13.45km |
11:45.2
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2:47.1
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* 11:26.5
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* 2:42.7
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*13:15.2
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*2:39.3
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* 12:55.4 |
SS8
6.77km
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SS9
13.28km
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SS10
6.77km
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SS11
13.28km
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TOTAL
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* 6:48.1
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* 11:28.0
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* 6:40.4
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* 11:24.5
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1:33:52.4
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「*」印はステージベストタイム。
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8戦のカレンダーで競われている2011年の全日本ラリー選手権。うち5戦がグラベル(非舗装路)のステージとなりますが、シリーズ前半の第2戦から第4戦まではグラベル三連戦が組まれています。
5月21日から22日にかけて宮崎県の美郷町で開催されたのは、第3戦の「HIMUKA
RALLY '11 in 美郷」。平家落人伝説も残る九州の山深い地を舞台としたラリーは、お隣の椎葉村で長年に渡って開催されていた「ひえつき」の伝統を受け継いでいます。ゆえに地元にしっかりラリー文化も根付いており、今回も子供からお年寄りまで大勢の方々が沿道やギャラリーステージで声援を送ってくださいました。
前戦・久万高原ラリーで今季初優勝を飾った、「ADVAN-PIAAランサー」の奴田原文雄選手/佐藤忠宜選手組。今回のHIMUKAはSS(スペシャルステージ)の合計距離が100kmを超えるため、久万高原よりも大きい“2.0”のポイント係数となるため、シリーズチャンピオン奪還に向けてますます重要な一戦と位置づけられます。
そんなHIMUKAですが、舞台となる宮崎県地方のラリーウィークは週末にかけて下り坂という生憎の天気予報。20日(金)のレッキ日は雨に見舞われてしまい、この地方特有の赤土路面はとても滑りやすいコンディションと化してしまいました。
明けて21日(土)にいよいよ競技がスタート。
まずはSS1、13.10kmの「山神下 1」に臨んだ奴田原選手組ですが、ここではスバルインプレッサを駆る勝田範彦選手組が群を抜く速さを見せて奴田原選手組は3番手のタイム。その差は15.3秒と大きく、セッティングがやや合っていなかったこともあっていきなり“追う立場”になってしまいました。
続くSS2は2.98kmのショートステージ、「長迫 1」。ここではポジションをひとつあげて2番手につけたものの、勝田選手との差は0.9秒拡大して、その差は16.2秒に。
しかしステージを走り終えた奴田原選手組は自ら足回りの調整を行ってセッティングの改善を試みた結果、SS1のリピートなるSS3「山神下
2」で勝田選手を3.4秒引き離して待望のステージベストをマーク。
午前の3本を終えたマシンはサービスパークに入って45分間のサービスを受けますが、ここでセッティングをしっかりと最適化した奴田原選手組、午後のセクション2では怒濤の追走劇を演じます。
SS2のリピートであるSS4「長迫 2」はショートステージながら1.7秒を取り返します。
ギャラリーが待ち受けるSS5「珍神 1」は生憎の雨でウェットコンディションとなってしまいましたが、それでも13.45kmで1.1秒を取り戻して着々と勝田選手との差を詰めていく奴田原選手組。
この日3回目の走行となるSS6「長迫 3」は路面もやや掘れてきていましたが、キロ1秒近い2.5秒差でまたまたステージベスト、そしてDAY1の締めくくりとなるギャラリーステージの再走、SS7「珍神
2」も4.9秒差をつけてベストタイム、終わってみればSS3からステージベストを連発して勝田選手との差を僅かに2.6秒にまで縮めました。
勝田選手を射程圏内に捉えた奴田原選手組、勝利の女神はDAY1を終えて奴田原選手組に微笑みかけてきていました。
約40km、4本のSSを残してスタートした22日(日)のDAY2。奴田原選手は「朝一番のステージが勝負になる」とみていましたが、これは勝田選手も同じ心境だったことでしょう。
連続ステージベストで激しく追い上げる奴田原選手の影、その存在感は勝田選手にとって大きなものだったのかもしれません。トップラリードライバー同士の接戦は、思いがけない展開で勝負が決しました。
6.77kmのSS8「珍神リバース 1」。先頭でスタートした勝田選手組はステージ途中で左フロントタイヤをバーストさせ、大幅にタイムダウン。一方の奴田原選手組はノートラブルでフィニッシュして、このステージだけで47.2秒という大きな差がついたのです。これで難なく逆転してトップに立った奴田原選手組。後続との差は大きかったことから、あとはトラブル無くマシンをフィニッシュまで運ぶだけ、という展開になりました。
しかし、奴田原選手組は残る3本のステージも全く気を抜くことなく快走。結果的にはSS3から最終のSS11まで、実に9連続ステージベスト奪取という独走ぶりを披露、文句無しの圧勝でグラベル二連勝を飾りました。
■奴田原文雄選手コメント
「ひむかの路面は赤土で滑りやすく、DAY1の序盤はセッティングもやや合っていなかったので遅れをとってしまいました。しかし走り終える毎に自らセットを変えて対応、サービスでしっかり最適化した結果、気持ちよく走ることができました。
本当ならDAY1のうちに逆転する予定でしたが、SS5以降の雨は想定外でしたね。残念ながらDAY1のデイポイントは2番手になってしまいました(苦笑)。
DAY2は勝田選手もそうだと思いますが、一本目のSSが勝負だと思っていました。ここでしっかり逆転できれば勝てると思っていたのですが、まさかこんな展開になるとは思ってもいませんでした。
今回は日差しの眩しいステージがあると思ったら、雨や霧に包まれるステージもあったりと、目まぐるしく天気や路面コンディションが変わるラリーでした。さらにリタイア率が高いことでもわかるように、とてもタフな一戦でした。しかし前戦から登場したADVAN
A035のマイナーチェンジ版も素晴らしく、安心して最後まで走りきって優勝することができました」
【>> 詳しいレポートはADVAN MOTORSPORTS WEBSITEをご参照ください】
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