
ラリーが活動の主体であるが、サーキットレースへの参戦実績もご紹介しておこう。
大学時代にJAFライセンスを取得するためにHSP(北海道スピードパーク)で開催されたレースに出たことはあったが、以来長くラリーに専念してきたため、レース参戦は近年まで皆無と言えた。
しかし2005年、国内最長の耐久レースである「十勝24時間レース」に、名門チーム・RSオガワの一員として参戦。ラリー車と同じランサー・エボリューションIXでの出場だったが、ラリー車に対して耐久レース車は「パワフルでとても乗りやすい」、と当時のインタビューに答えている。

翌2006年も、二年連続となる「十勝24時間レース」への参戦を果たしたが、この年はオーリンズレーシングからの出場。しかもマシンはランサー・エボリューションワゴンのレース仕様であり、ランエボフリークのみならず注目を集める存在となった。
さらにこの年の十勝24時間には新井敏弘選手がインプレッサで参戦、レース前にはトークショーも実現。9月のRally
Japanを前にしてサーキットの舞台でもバトルを繰り広げた。
丸一昼夜に渡る長丁場でしっかり"仕事"をこなし、最後はチェッカードフラッグを受ける重要な役を担ってマシンをフィニッシュまで運んだ。

2008年にはイギリス生まれのスポーツカー、ロータス・エリーゼによるワンメイクレース「Lotus Cup Japan」にゲストドライバーとして参戦。
ADVANカラーにペイントされ、サーキットレースにおけるADVANのエースナンバーである"25"のゼッケンをつけたマシンのステアリングを握った。こちらはツインリンクもてぎでのスプリントレース、賞典外出走であり決勝レースも最後尾グリッドからのスタートだったが、クリーンなレースでポジションを上げてフィニッシュ、レースフィールドでも遺憾なく実力を見せつつ、一般参加者との親睦も深めた。